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遊戯王GX/.hack


 .hack『夏への扉』スケッチ[winter garden #3]更新。
 遊戯王GX『境界線上のPrayer』#5[四日目の咎人]更新。


>『夏への扉』
 カイトから託されたパスワードの使い道。
 次のバルムンクの出番は番匠屋の葬式になるんでしょうか。

 そろそろR2時代を本格的に始めたいですが、いろいろ難しいところ。復活後のエン様を書くならハセヲも話に噛ませたい。下拵えから必要か……


>『境界線上のPrayer』
 剣山のターンですが、うっかり個別回の最後にしてしまったために一番の難題が来てしまいました。でも何となく、明日香、万丈目、翔、剣山それぞれ、何だか収まるところに収まった感じも少しします。
 というわけで、十代/覇王に関する一考。ついでに邪心の後始末その二とか。

 ジムが語ったのは、十代が覇王へと堕ちていった時。
 オブライエンが語ったのは、十代が覇王そのものだった時。
 エドが語ったのは、十代が覇王だったのを振り返った時。

 ジムの話に出てくるタルタロスの刑罰は、ギリシャ神話のシジフォス王より。大岩を山の頂上にまで押し上げなければならないが、大岩は麓へ転がり落ちてしまうため決して終わることがない罰。

 前回の時にも少し触れましたが、ジムが必要ないと言った十代の「心の闇」とは、「覇王」とは何だったのかというのを考えた時に引っかかってきたのは、あの時の覇王は何をしようとしていたか、でした。

 目の前で仲間四人を殺され、生き残った翔にも否定され拒絶され、「足りないもの」を埋めるために誘われるまま絶対的な力を求め、世界の支配と言いながら殺戮と破壊を繰り返し、仲間を生贄にされた超融合のカードをさらに多くの贄を捧げることで完成させて、ジムもオブライエンも切り捨てて、結局のところ覇王だった時の十代が描いていた「ゴール」って何だったのか。
 たとえば、もしあの異世界中の精霊を覇王の力でもって殺し尽くしたら、果たして覇王は満たされたのか。

 本当は覇王に「ゴール」なんて、なかったんじゃないか。何かを壊し続けることで自分に力があることを確かめて、足りないものを埋めているつもりになっていただけで、決して辿り着けない頂上へと大岩を運び続けるように、そうしていることだけを慰めにしていたんじゃないか。
 ジムが否定したのは、そんな「闇」だったんじゃないだろうか。救いどころか、進む道も戻る道もない、何も見えず何も見ようとしない、そんな虚無の闇。

 個人的に、十代の性格と覇王の性格の関係はミハ様@レツゴWGPのスイッチングみたいなもので、覇王そのものは人格を伴っていない前世十代(の力)じゃないかと思ってます。ぶっちゃけ前世十代が覇王だったんだと勝手に思ってます。
 別腹で覇王様が別人格?ネタも好きだけどな!
 転生物でイノセンスのルカとアスラみたいな関係でもいいぜ!(笑)


 ところで冒頭のエドと万丈目のシーン。166話が放映された後だとちょっと出しにくいなと苦笑い。NASバレで絡むと知って、ちょっと遊んでみただけだったのにー。万丈目のパワーデッキが弱いのはGX界の法則。ちなみに5話の下書きが上がったのはmixiの執筆メモによると11月29日でした。
 ここ実は脱線しすぎて戻って来れなくなった没バージョンではエドが剣山と翔の会話に加わってくるので、一応フォローがあったんですが、書き換えたらエドが子供たちのところから戻ってこなくなったので、万丈目へのフォローまで一緒に消えてしまいました。
 この没シーンは小花筐に落としてます。


 残りの6話と7話で、アニメの帰還回に繋がるよう調整しながら小ネタを織り込みつつエピローグへという予定なんですが、要所要所はともかく全体の構成がまだああでもないこうでもないと試行錯誤中です。やはり年内完結は無理だった。
 とりあえず小ネタを手当たり次第にピックアップしてるところなので、もし三期や、何かと裏舞台の多かった『境界線上』で気になるところがありましたら、こそっと教えてください、出来る限り拾い集めてみたいです(笑)


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