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G.U.小説版

  • 2008/04/03
  • 雑記
  • .hack

 .hack//G.U.小説版の最終巻を読破しました。



 ……………………あ、頭がパンクしそう。
 _| ̄|○

 イニシエーションに伴う『死』のくだりは、まだ表現も平易だったし、ちょうどGX『境界線上』で意識しまくっていたばかりだったので、すんなり読めたのですが。うん、十代の三期も亮のヘルカイザーも、死んでから生まれ直すまでの、『死』を経た儀式だったものな。
 あと前作から思っていましたが、スケィスは『死の恐怖』であって『死』そのものではないのが面白いんだよな、本当に!

 仏教思想には弱いんで終盤はもう、くらくらしてましたが。でもめっさ濃かったですよ、ああラノベ読んだなー!!って気分を堪能しました。この語りきれない物にあの手この手を尽くすような、言語のぶち込まれ感がいい。少しずつでも自分の文法に引き寄せて読み解いていくしかないな。

 あと「黄昏の碑文」に対する扱い方が、これがあのAI Busterの作者と同じなんだと思うと、物凄いコダワリを感じてしまいます。欠落し不完全で在るが故に至高の理想をも纏う、ミロのヴィーナス。アルビレオとオーヴァンのどちらの側面にも共感してしまう。沈黙を残す不完全な物語に惹かれて二次小説を書きたくなる口だからか(笑)

 とにかくパイが格好良かった。


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