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遊戯王GX[そして誰もいなくなった]


 二月からこつこつ書き続けていた、亮VSミスターTです。
 最初は特にプロットも考えず軽い気持ちで書き始めて、めっさ深みにはまった感はありますが、何とか仕上がりました。あのオブVSミスターT回リスペクトでアニメっぽくしたいなーという願望があったものの、出来はいつも通りな感じです。
 丸藤兄弟で年長組で、丸藤兄弟&十代です。がっつり詰め込みました。

 年長組関連では、またいろいろと設定でっちあげました。
 回想の年長組は高校一年生、十六歳だよ十六歳……
 しかし特待生失踪→特待生寮閉鎖、裏で闇の研究に従事→そのさなかにダークネスに魅入られた藤原が消失、みたいな流れで考えていたら、回想シーンで年長組の背景にさりげなく隼人がいるという大事件発生……このまま行っちゃいましたけどね!(笑)

 四期OPは一人で走り出した十代の横に、みんなが追いついてきて並ぶところが一番好きです。ちょっと驚いたように周りを見て、十代が笑顔になるところ。だからこの話の「終わり」になる十代には、そんなイメージを詰め込みました。
 早々にダークネスに飲まれてしまったけれど、最後に十代が呼びかけたように、十代を支えているのもみんなとの記憶に他ならないと思っています。


 それと今回、初めてデュエルを本格的に書きました。カード効果説明の台詞が大量に入るので進行がわかりにくかったらすみません。カードWiki首っ引きで、あーでもないこーでもないと試行錯誤しながら構成&進行表を作ってました。使うカードはなるべくアニメで使われたことがあったり、未使用でも手札でチラ見せされたことがあるカードを中心に。
 構成作るのも楽しかったことは楽しかったんですが、つくづく思い知らされました、毎週デュエルやってるアニメって本当に凄いわ。ラストは外したくなかったので、どのタイミングで何をドローするかにもかなり悩まされ……気を抜くと何度も予定外のところでデュエルが終わりそうになり……結果的にあれが初手二枚とか、双方が手札使い切りデュエルになってしまって……ありえねえ(笑)


 最後に今回の主役。あの亮を心の闇に落とすって、考えてみたら十代に並ぶ難易度なんじゃないかと、本格的にプロット作って書き始めた時に途方に暮れました。
 巧みな誘導でオブを視野狭窄に陥らせたミスターTの心理トリックを見習いながら頑張ろうと思ったのですが、これでどうだ!と書いていたら、ふと気がつくと亮が折れてたまるか!になってるので、あの手この手を捻り出すのに苦心して、最後には最終兵器「誰かさん」まで登場(笑)
 どれを選んでも何かしら微妙に影を落としそうな選択肢から亮が選んだ「終わり」は、デュエルの勝敗に直結するのでこの場では曖昧にしてしまいました。わかっていても、きっちり明確に負けさす描写に何とも言えぬ抵抗が……ううむ、四期が一年あったらなー。
 でもそうなると別に書くつもりのエピローグがどうなるってわけで、いろいろ考えているものの、まだ方向性を決めかねています。

 ……宜しければ、御感想、ください。


#エピローグとは別に、正門前で十代とダークネスがデュエってる頃のinダークネス世界でアホな小ネタSSも近日更新予定。いやはや最近の初夏のごとき陽気は脳味噌が程良く溶けますね。


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