『宝石』進行状況
下書きが、終わりました。
ようやく全体を通しての推敲に突入です。
ついでに締めの切り口を変えたい。
……あと、タイトルを決めなあかん。
「今の私が与えられるのは、預言しかないけれど」
――八つになった頃、おまえは小さな光を見いだすだろう。
そう呟くように囁いてイオンを抱きしめると、そっと額を触れあわせた。
「だから与えなさい。それがきっと、おまえの救いにも繋がってゆく」
怖い、怖い底無しの夢を見た時のように。
かつては常にエベノスの傍らにあった女性が、導師守護役だった女性が、してくれたように。そして彼女に返していたように。
「大丈夫。もう怖い夢は見ない」
エベノスの表情は穏やかだった。
だからイオンも目を閉じて、その言葉を口ずさむ。
「……大丈夫。もう怖い夢は見ない」
触れた額はかさかさに乾き果てて温もりを感じられなかったけれど、その表情はひどく穏やかだったのだ。
もう、エベノスが失くした彼女の夢を見ることもない。底無しの深淵の夢を見ることもない。エベノスの知っているイオンが、底無しの深淵の夢を見ることもない。
エベノスはもう、夢を見ない。
>Webはくす。
創世暦、ジェイドとミハエルの差違。赤毛の子供の「髪の毛をくしゃくしゃに掻き回す」という行為について。ぶっちゃけ私はこういう仕草とか書くの大好きなんですが、ジェイドでは確かに想像できません(笑)
体温を感じる所作とでも言うのでしょうか……暖炉のある部屋で、四人で大きな一つの毛布にくるまりながら絵本を見たりした、そんな幼い雪国っ子(創世暦版)という感じかもって何それ。
いつもいつもありがとうございます。
あ、もいっこ。
ArcのR.I.P3のリンクが切れているとメッセくださった方がいらしたのですが、私も確認していますし、8月更新から既に述べ100人チョイの方に御覧いただいている&Web拍手で感想メッセを戴いたこともありますので、リンク切れはない、はずです。綴り草の筐からArcの棚の[Rest In Peace]なんですが……
- 2006/10/20