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『友情とは…』


 友情とは二つの肉体に宿れる一つの魂である ──アリストテレス

 ……なんて言葉がありますが、これってユーリとフレンの関係を、どんぴしゃと言い当てる言葉だなーと思ったのですよ。
 この二人の本質って「二人で一人」で「一人が二人」で、なおかつ「二人で二人分」なところがかなりあるじゃないですか。
 ユーリは、フレンが出来ないことが出来るもう一人のフレン。
 フレンは、ユーリが出来ないことが出来るもう一人のユーリ。
 同時に「やりたいこと」と「やらなければならないこと」があって片方しか選べない時に、あいつがあっちを担ってくれているから、自分は何も心配する必要なくこっちに専念できるという、絶対的な信頼感。そんな風に「こんな時に自分がもう一人いたら両方とも出来るのに!」というのを、ナチュラルに実現しちゃってるのがこの二人だと思うんです。

 騎士団とギルドとで違う道を選んでいても「人々の笑顔のために」という理想は同じだから、ユーリとフレンとで感情と理性を分け合って、騎士団にいるから出来ることとギルドにいるから出来ることを、二人で分担してる。
 自由に生きて理想と感情と義で動いて、自分のことは自分で責任取る覚悟を持って貫こうとするユーリの格好良さはとてつもないですが、騎士団という指揮官と兵士という構造の組織への所属を選んでそれなりの地位を得るようになって、フレンは本当にたくさんの責任を負わなきゃいけないし、感情より理性や義務を優先させなきゃいけないし、でも失敗しながら足掻きながらそれを全うしようとしてるフレンの格好良さも半端ない。
 そしてそういうところもやっぱり二人は本質的にそっくり。いろいろ違うけどとてもそっくり。
 だから一つの魂が二つの体って言い方もしっくり来ちゃうんですよね。離れていても心は一つ。しかも別々の道を選んでいるから、ただ一人ずつ二人でいるより出来ることがとても広がってる。


 ……以上、ユーリとフレンについての個人的な認識でした。
 うん、先月PS3版のヘラクレス同行の話を聞いた時に、何で自分こんなにビックリしてるんだろうと思って、じっくり考えてみた結果がこんなんでした。


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