雑草群生地

　予告通り31日更新です［暮れる世界］。
　『宝石』シリーズ初の被験者イオン様視点で、［断章］の対とも言うべき物です。イオン様にとってのエベノス、アリエッタ、そしてアッシュ、という感じで。オマケでヴァンもって感じで。［断章］の頃からあったイオン様とエベノスの会話や、アリエッタについての語りも、ようやく文章にすることが出来ました……！
　
　ちらほらヴァンの扱いが悪そうなのは仕様です、たぶん（笑）
　ヴァンのイメージがインタビューで「クーデターを目論む狂信的な陸軍士官」と表されていましたが、はまりすぎですよね、その意味では外見も声も良いブラフだった。何だか最初は凄い大物そうな雰囲気を醸し出しまくっていたのが、話が進んで思想が出るにつれ底の浅さみたいなものを露呈していくのが、まさに典型的な「狂信者的陸軍エリート青年将校」って感じで。

　ところで、別にアリエッタを蔑ろにする意味はないですよ、一対一では反発してしまったのが、三人になれば自然と距離を掴めた感じです。被験者イオン様とアッシュとアリエッタで三人組です。ちょっとだけバチカルの三人組も意識してます。

　『宝石』の今後は、覚え書き的願望メモに書き付けてある通り「第三部のルークとアッシュが一緒にいてしまう話。赤毛双子」と「ORイオン様が死んだ時の話。たぶん回想形式で」が構想にあったりするような感じなんですが、前者は本当に時期設定とか「何処までやっていいのか」とかにものごっつ行き詰まって、随分放置してしまっています。難しいなー。第三部でイオン様が死ぬ前で、どうしたもんかなあ……


＃さて、今度の連休は私的に大きな物を仕上げた後ならではのナチュラルハイ＆「私よくやった！　私エライ！」なバカ気分で、『ToD夢の彼方へ』の第一部と第二部の復元作業に入ってしまいと思います。いやだってテンション低い時にあんな八年以上前の文章を見たら、死ぬ。ゴミ箱に自分ごと飛び込む。実際、短編の作業だけで何度そうなりかけたことか……！
　特に『彼方』は初めて完結まで辿り着いた、いわば処女作ですから……推敲や辻褄整理のために最終章をサイト公開した時点では、もう幻水も書いてましたけど。
　というか、あまりにも長すぎて途方に暮れた信じらんねー気がついたら誤用潰しくらいはしますがHTMLに起こし直すだけでいっぱいいっぱいなりそうです。有り難くも読み直したいです的コメントをいただいてまして、PS2版の影響なのか『彼方』の御希望が多いので、作業しますので今しばらくお待ちください。
　しかし勢いだけでこれだけの分量が書けた自分は遠くになりにけり……