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BOXはぐれ旅パート読んだ!


 ああ、うん、なんかもう、感無量、胸いっぱい。
 一巻の出航篇完全版も二十年後篇二つもたまらんす。オーフェンのフィンランディ姓には思わず変な声が出た。三姉妹にも。そしてどうやらマジクも母親の二つ名を受け継いだようで。ラポワント市にもビックリしたわー、市長か、あいつ市長か!
 三巻のチャイルドマン教室勢揃い篇も夢のようだ。特に真ん中世代の奇人コンビ。

 しかしマジクの出自があんなだったなんて……! やはりあの母親はとんでもない人だったんね。
 結局ボリーさんに辿り着いても全くの徒人には戻れなかったらしいオーフェンは「人間」の境界線からはみ出してしまった超人のままで、マジクもマジクで出自から結構な超人の領域で、ある意味で一番オーフェンに近いところにいるような異能持ちの超人の孤独を共有して薄めているような、それでもって徒人でも実現力は随一のクリーオウが日常と普通をもって健全なレベルに引き止めているような。なんだかとっても絶妙な関係のファミリー。
 これ、第三部はとんでもなかったんじゃないかと思わずにいられない。
 毎日連載の時にも思ったけど、一部二部ではどうしても『まだ庇護される子供』的な印象が強かったクリーオウに「終端」篇で初めて『女性』を感じたので、出港時の再会で改めて出会い直してから、結婚に至る最も重要な段階がきっと第三部にあったんだ。クリーオウ主人公だったらしいし。
 すっかり三姉妹にはみそっかすにされてる昼行灯マジクも、第三部の過酷な戦場で母方の血が本格的に目覚めたりとか大変な状況で異能入りしたんじゃないかなーとか妄想してしまう。なんか人間枠のレベルで最強というか「規格外の人間」なのはコルゴンで、魔王のオーフェンとヴァンパイアの末裔のマジクはそこからさえ突き抜けているというか、きっと二十年後じゃ魔王術ではこの二人が双璧なんだろうなーとか。騎士団最強だし。デグラジウスとの決戦も主力はこの二人だったっぽいし。ああ、なんか燃えるな、この師弟も。

 結論。第三部をちらっとでも要所部分だけでも読んでみたい……


 個人的にはコルゴンの再起もすげー気になりますよ。子供育ててるってまたそんな気になりすぎるネタを思わせぶりに! 何処でどうして出会ってどういう経緯でそんなことに!

 プレ編のコルゴンはまっすぐなボケとコミクロンとのコンビ素晴らしかった。とてもいいコンビだった。あらゆる意味で斜め上なコルゴンも、コミクロンとあんな風にどつきあいするんだな。楽しそうだ。
 そして「マジパイア」はツボった。


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