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アビス『宝石』こぼれ話


 web拍手クリックありがとうございます♪
 今回更新したアビスagと[DEAD SET]を絡めたメッセージもありがとうございました! 二人がアリエッタの結末をこういう形で背負い続けることも、彼女への単なる憐れみでない向き合い方の一つとしてあるかなと思い、今回の部分を書きました。
 どうしようもないことを、どうしようもないまま受け入れていかなきゃいけない。


#そんなag#26で『宝石』こぼれ話。
 実は[DEAD SET]二つは、二人のイオンとアリエッタを挟んだアッシュとアニスの話という要素も裏にこっそり仕込んでいたんですが、最終的にあまりそこを掘り下げてると本筋から脱線してしまいそうで、[reprise]では現行の内容に絞り込んだんでした。
 ag#26で拾ったルークとアッシュの会話もその関係なんですが、その没になった部分のことを、思い出したのでこんな機会だしちょっと語ってみてもいいかな?と思ったので、ここにざっとあらましを畳んで置いてみます。いったんは没にしたことなので、蛇足のようなものではありますが。

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 アリエッタが決闘を申し込んだ時、アニスに出来たことは、ゲームのように真実を隠して決闘を受けること、真実を隠し決闘も受けないこと、真実を明かしてしまうことの三つだったんじゃないかなと思います。

 それを踏まえてこっからはifの話ですが、もしアリエッタに真実を明かしていたらと考えた時、アリエッタはそれを信じられるだろうか、というのがまず真っ先に出てくる。なんせアリエッタにとってはイオン様の仇だったりママの仇だったりする相手の言葉でもあるわけですから。
 だからそれを受けてアリエッタは、真っ赤な嘘だと完全に突っぱねてしまうか、真相を確かめようとするかの二つの選択肢になるわけですが、後者の場合「イオン」本人に直接確かめることは出来なくなっていても、他に信頼できる人間に確かめるということは出来るわけです。

 『宝石』だとそのポジションに来るのはヴァンではなく、アッシュなんですよね。自分と同じくらいイオン様と一緒にいた、特別な友達。今はなにやらヴァンと敵対していても、三人で五年のつきあいがある。
 そして二人の関係を知らないアニスたちがこのことに気づかなくても、アッシュの側にはそういう考えがちらっと頭にあったわけです。何かのきっかけでルークたちがアリエッタに真実を伝えるかもしれない。もしそうなったら、アリエッタは全部ほっぽり出して自分を探そうとするかもしれない。そうして、もし自分のところまで問い詰めに来たら、その時には遺言のとおり本当のことを話してみよう、というような。

 でも結局アニスは沈黙したまま決闘を受け、アリエッタは(『宝石』においては死の預言にあったとおり2018年に)命を落とす、という結末に。

 アッシュの後悔もアニスの後悔も、その時には最善の行動だと信じていたけれど、終わってから振り返って考えてみれば本当にあれが最善だったのだろうか?という種類の後悔ですが、二人ともこれより前に、ある意味、決定的な決断を先延ばしにし続けて最終的に取り返しのつかない結果を招いた経験があるんですよね。
 しかもアニスにしてみれば、ORイオン様が結んだアリエッタとアッシュの関係までは調べがついていても、アリエッタの余命が残りわずかだったことは、あの時のアッシュの言葉で初めて知ったわけで。

 そんなもろもろの背景から、なんだか[DEAD SET:reprise]でこの話を盛り込んでたら重すぎて、うっかり本筋を乗っ取られそう?と思ったので、細かい部分は没にしちゃったんでした。
 最初に考えた時は、ちょっとしたサブ要素のつもりだったのにね!
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 以上、こんな話もあったかもしれないね、という裏話でしたー。


#.hack//Linkまだまだ序盤の序盤の触り。最初のエリアボスぼこったところ。ところでメディアインスト中に特典冊子読んでたら、うっかり勢いでヤバい部分まで読んじゃったんですがどうしよう(笑)


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