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短い前振り


ヴェスペリア、過去編と誰鐘後日談の前振り的な短文の書きかけを不意に固めたくなった衝動。
最近mixiでユリエス片想い前提のフレエス結婚話(V日記のアレ)とか久々にお話しする機会があったからか、ずーっと行き詰まってたシリーズに火がついたかもしれない!

 行ってきます。ぺこりと小さく頭を下げたエステリーゼは、仲間たちとともに足早に部屋を出て行った。フレンと言い争って先に部屋を出てしまったユーリを追いかけるためだ。
 彼女たちの背を完全に見送ってから、ヨーデルは小さく笑った。
「二人は相変わらず仲が良いですね」
「いえ、お恥ずかしいところをお見せしました」
 気まずそうに恥じ入って、フレンはごくかすかに自嘲気味のため息をこぼした。
 その表情が次の瞬間、目に見えて凍りついた。
「──殿下、今のは」
 弾かれたように顔を上げた彼は、驚愕に顔を強張らせたまま、続ける言葉を言いよどむ。ああ、気づいた。そう思いながらヨーデルは笑みを強めた。

本編ヨーデル救出後トリム。
最初にこれ書き始めたの誰鐘書き上げる前だからかなり古いなあ。まだ四年前の設定が固まってなくて突っ込んで書けなくて埋まってたんですね。


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