雑草群生地

やっぱり面白いなあ……！
ジュディスとバウルの結びつきいい。ふたりの絆すごくいい。

発売前にちょっと立ち読みを見た時はエンテレの進化とかクリティアの文化とか楽しみと思ってたけど、「大いなる輪」怖いクリティア文化怖い。でもクリティアオンリーのコミュニティはミョルゾとテムザしかなかったようだしどっちも引きこもりだし、それ以外に普通の街中で暮らしてるクリティアも結構いるわけだから、そういうクリティアの人たちは繋がってないよね普通よね？

なんだかんだでエンテレケイア祭りだったけど、エルシフルはやはり姿を見せないらしい伝聞でしか出してくれないらしい。
戦争絡み以外でもなんだかエンテレのイメージ変わったなあ。エアルクレーネ独占して生まれ変わりたてのバウルにもあの仕打ちだし、エンテレの同胞意識とか薄いんだなあ。
あとレイヴン篇では完全にクリティアの町でヘルメスの研究とも関係なさそうだったあのテムザがエンテレケイアに滅ぼされなければいけない理由がずっと理解できなかったんだけど、理由らしい理由なんてなかったと今回やっとわかった。小説版人魔戦争だとレイヴンの故郷とか他の街も滅ぼされてるけど、どのくらいのエンテレが暗きものに賛同したんだろう。ヘルメス式の有無と無関係な殺戮がどれくらい起こっていたんだろう。

最悪のタイミングで最悪の秘密を知ってしまったジュディスは本当に痛ましいなあ。思春期の入口に立った少女が受け流せることじゃないよなあ。でも憎悪の矛先が父親よりまだ見ぬ妹に行く辺りは『女』だなあと思うポイントでいいんです？

下巻はいつ出るんだろうー。
デュークでも一本見てみたいなあ。おっさん小説の時も言った気がするけど、長編取れそうにないキャラ集めて過去短編集シリーズとかホントやってほしいよ！　今回でよけい気になったドンとベリウスがあの人魔戦争でどんな縁で出会って何やったかとか。イエガーとキャナリとゴシュドロとか。魔狩りとか。
ユーリとフレンとラピードも劇場版あるけど設定違いが多すぎるので、ラピードが目を怪我したときの話なんかでさらっとゲームシナリオ用の裏設定チラ見せしてほしい。母犬の行方とかから考えると謎多すぎるよ過去。