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劇場版遊戯王ネタバレ感想part2


マハードもらいに二回目行ってきた追記。
京都のコメンタリー上映のチケット取れたので、今のうちに書き出しておく。

文章が前回異常にまとまってません。思いつき殴り書きだぜ!
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他の人の感想にあった、教会デュエルで表示される闇さんのプロフィール。
本当に「18」だった。
闇さんの年齢が18歳だった。

海馬くん…ほんとどうしようもない人だな…!
確認した瞬間は思わず苦笑いしたけど、デュエル終わったとき、一年半の断絶が初回よりも際立って感じられた。
海馬くんが戦いたくて仕方がないのは自分と同じように時間を重ねた「18歳のアテム」なのに、あの闇さんは記憶と情報の寄せ集めだから16歳のときのままで時間が止まってるんだよな。でもこの18歳が海馬くんにとって「死んだ子の歳を数える」つもりはないこともまた確かで、この技術、これはこれで冥界にあるはずの情報を引き込む可能性に賭けていた部分もあったんだろうなあ。


表さんは交差点で、セラと話した後にパズルのピースに触れて、はっとしたあの瞬間にパズルの空白に気がついたんだね。表さんにとってパズルは闇さんの気配を感じられるもので、この時そうではなかったからこそ「もうどこにもいない」念を強めてしまったんだろうね。
そう思うと、海馬くんの「呼べ」という言葉選びが的確すぎて震える。
ここにはいない、だが別のところにはいる。だから呼べ。表さんならば、きっと呼べば繋がる。
いろんな意味で最後の賭けだったなあ。


闇さん降臨後、表さんと向かい合って見つめ合っていたあれが会話であるならば、声による不完全な言葉ではなく、ダイレクトに情報そのもので会話したんじゃないかって気がする。
表さんもプラナ素質持ちだからー。

パンフ読み返してて、冒頭が多元宇宙論を提示し、あのキューブが「量子キューブ」であるならば、プラナの使う次元移動も量子的なもの?と思いついてから、高次に関わる全部そっちに投げたら自分の中でいろいろしっくり来た。
ラストの海馬くんがキューブをエミュレートできたのも、量子力学的アプローチとか。

その流れで考えると、最後の海馬くんが軌道エレベータで行ったのは、肉体精神引っくるめた量子変換? 読み切り漫画では肉体を置いて精神のみで昇り詰めようとして死にかけてたけど、最後は魂と肉体の問題を丸ごと一個の情報体とすることで肉体の牢獄問題をクリアした?
物質は容易には次元を越えられないけど、エネルギーや情報は越えていくのさ! ドン!

軌道エレベータが粒子になって消えていっても海馬くんのカプセルははっきりしたままだったから、あれは海馬くん視点での軌道エレベータを現世に置き去りに次元シフトしていく描写だろうしなあ。

うん、あれは死ではない。そう思い続ける。
肉体が牢獄になってしまっているのを、死ぬこと以外でぶち壊して乗り越えていった形なんだと思う。

とりあえず勝っても負けても念願の18歳相当のアテムと本気の一戦やりきったら、海馬くんが今抱えまくってる分の憑きものは落ちると思ってるよ。バトルシティで過去を清算してたように。
バトルシティ後、ライバル関係であることに日本とアメリカに離れることが何でもなかったように。たぶん知らない間に闇さんがいなくならなかったら、再戦が二年後でも五年後でも大したことではなかったんじゃないかと思う。
冥界で心からの一戦をやりきったら、またお互いの人生を五年でも十年でも積み重ねてから『次』にそれ全部ぶつけるくらいの、前向きすぎるライバル関係がいいよ。
んで、そのために海馬くんはまたとんでもない技術を開発しちゃうよ。

LP100でシステムダウンも、反撃の手はなく海馬くんの笑みは受容の笑みであると思っている派。
表さんに負けて、闇ディーバ戦では表さんに後を託して、普通にそういう生き方を受け入れられるようになった。
だからバトルシティや画面外のアメリカで得てきたものを清算するために、もう一回海馬くんは闇さんと戦っておかなきゃ気持ちの区切りが付けられなかったんだよ、きっと。
別れ際の表さんへの「さらば」も、今生の別れとかそんな重たい意味じゃなく、「アテムを現世に引きずり下ろそうとしていろいろ迷惑かけたな、もう終いにする」くらいの意味だと思ってるよ。ただし引きずり下ろすのは終いにするけどアテムとの再戦を諦めるとは言ってない。


帰ってきた海馬くんと表さんはライバル関係にはならないと思ってるけどな!
この二人ってそういう熱量じゃないからさ……うん……
真っ正面から常にガチンコぶつかり合う暑苦しさは個人的には何か違うので、表さんの進路からしても、デュエル関係でも、何かあったら引っ張り込むようなビジネスパートナー的に適度な距離の大人な友人関係を希望します。


なんかなーもうなー劇場でいろいろ考えながら見てても全部タッグで吹っ飛ぶんだ。
だって海馬くんからタッグ持ちかけるんだぜ。んで上手いことタッグやってるんだぜ。でもってパンデミックで海馬くんがうっかりポカやって、あのリアクションだぜ。
おかげで一日目も二回目も、萌えすぎて椅子の上でぷるぷるしてるんだぜ。


プラナのは思想的には人類幼年期の終わりだけど、シャーディーを喪って子供たちだけになってその本質は、進化して高次に至るのではなく現世の拒絶に歪んでたよね。
プラナは高次に至る素質を持っているけど、額の逆三角形はキューブから力を貸し与えられている証でもあり、キューブを失えばプラナも高次に至れないことから、自力で次元を越えることは出来ない。
本当の意味で高次の存在に『進化』する準備は出来ていなかった。


そういえば闇さんが城之内くんに接触したのは、現世に接触したうちに入ってないんだよな。
あれは危機的状況と思い出の場所と、出口に表さんたちも藍神もいてその話している内容とか、すべて引っくるめて城之内くんと世界との再接続&帰還の道しるべになっていたんだろうけど。

▲End


羽蛾と竜崎は見つけた! 杏子の変顔は見逃した!


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