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遊戯王ARC-V『妖精の子ども』


遊戯王ARC-V『妖精の子ども』更新。
『輝くもの天の頂より墜ち』と同じズァーク&四ドラゴン妄想の延長線上です。


境界を越えてしまったのは、徒人の娘か、常世のものが見える龍憑きの神子か、人の肉に宿った龍の化身か。

ズァークとレイの関係について、同じデュエリストとして表面的な交流はあってもプライベートに深く踏み込んだおつきあいはなかった&最後に対峙したとき初めて心から向かい合っていたらいいな/でもってズァーク→レイで芽生えたのが未知への恐怖と憎悪で、レイ→ズァークで芽生えたのが"彼ら"への理解と哀れみだといっそう美味しくいただける派とか以前書いてたんですが、二人が近づかなきゃお話が書けない!と叫んだ結果こうなりました。
この先ズァークとレイはお互いを意識しつつ、触れることは怖れてしまうすれ違い。
けれどいつしか少年は痛みを忘れ、少女を忘れる。そして世界は壊れた。


純粋な魂だけだった精霊が実体を持てるようになって、取り憑いた人の子に寄り添って生きていくうちに、無意識に感情や思考が物質的に人間的になっていって良くも悪くも存在歪んじゃうの、ぞくぞくする。
元人間から混ざりものになったユベルや、天使のオネストとはまた違った趣がある。
それにリアルソリッドビジョンには質量だけじゃなく体温があるってのが妄想を駆り立てる。その30度近い体温のエネルギーどこから来てるの。どうやって作ってるの。もふもふもごつごつもつるつるも同じ体温なの。
しっかしドラゴンのような大型モンスターときゃっきゃするには都市生活は不便でいけません。日常空間が狭い。その意味では人形の化身は便利なんだな…


これは裏設定というか結構はみ出してる妄想の根っこのネタなんですが。
そもそもこの妄想、ユートユーゴがドラゴンと呼応して暴走したり逆鱗が登場していろいろ持ってった頃から抱いていた「遊矢ズの本性本質が四ドラゴンだったら」妄想が発端なわけですが。
ユベルのように元人間と龍の混ざりものの精霊とか、アストラルの半身転生みたいな超越者ならともかく、純粋なカードの精霊が何もなしに人間に生まれ変わるってのも何なんだよ、遊矢ズの成分どっから出てきたよっていう念もあったのでした。
そこへ来たのがズァークさんですよ。
ドラゴンたちがズァークさん食って半神半人に生まれ変わればすべて解決やん!と飛びついて出来たのが、『輝くもの~』の出発点だったんですよ。
そういうわけで、この話のオッドアイズはリアルソリッドヴィジョンがデュエルで実用化される前(もっと子供の頃から)から実体を持っています。
アークの血肉を取り込んでます。後から来た他のドラゴンは混ざりものをさらに取り込んでます。
精霊に「人間」という不純物を混ぜ込んでるようなものだよ。だからドラゴンに人間みたいな化身つくれたよ、他のデュエルモンスターと違って人間と同じ体温あるよ。その代わり肉に縛られるよ。アークとちょっと混ざってるよ。ドラゴンたちと一部混ざってるアークも人間からはみ出してるよ。もともとはみ出してるけど。
この人間部分と覇王龍部分を裏表ひっくり返すことで、狂気を封じる『殻』になった遊矢ズ誕生っていう妄想になったんですよ!
アークとオッドアイズの癒着が激しいのも、遊矢の中にズァークさんの自我がまるまるいそうだったので。

あと妄想小説の延長線上としては人間として生きることで過ちを正して今度こそ本当の意味で救う願望。


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