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遊戯王ARC-Vアニメ感想ログ 覇王龍復活篇(2016年12月)


12月になって大量感想が止まらなくなったのでページ分け。
ひたすら遊矢ズと四ドラゴンとズァークと覇王龍ズァークの話。


2016/12/10

遊戯王ARC-V。おさらいメモ。覇王龍ズァークは復活したいし、遊矢ズ/四ドラゴンが一カ所に集まってデュエルすれば自力で復活できる。復活と次元統合は直接は無関係。デュエルでしか倒せないという零王の言を当てるなら、負けた方の遊矢ズは器が損なわれて勝者に魂が溶け込む感じ?

レイと花鳥風月カードそのものは喪われている、柚子ズとブレスレットが跡形、それを次元統合に巻き込めばレイと花鳥風月カードが取り戻せるはずというのは零王の仮説だが、金レイの発言から統合でとりあえず覇王龍ズァークに対抗しうる何かが出現するのは確実。それが何かは結構あやしい雰囲気。


2016/12/11

遊戯王ARC-V。魔術師ストラクCMの演出テンション上がる…うはっ! フィールドに四ドラゴン並んだけど覇王龍ズァークの召喚あるのかな、超融合で出来そうだけど、その時の遊矢ズはどうなるのかと考えるとどっちともつかない。あとユーリは自分と覇王龍の区別ぶっ飛んでるなこりゃ。

超融合で召喚したら遊矢もユーリも巻き込まれてデュエリスト不在で打ち切りとかも可能性の一つに考えてるけど、モンスターとしての覇王龍ズァークのデビュー戦が今月中か年明けか微妙なところだよなあ…今月のVJでステ公開だし。その後まで引っ張るならお披露目相手は誰だ?って話になる~。

「ドラゴン召喚するとヤバいとわかってるけど使わざるを得ない」思考になってる遊矢&ユート側の状況、ドラゴンたちは遊矢ズ引きずる勢いで呼び合っちゃうから仕方ないけど寂しい。でも歴代の精霊みたいに直接交流なかったの、ドラゴンの裏切りみたいに見えかねない演出を避けるためだったのかな?

覇王龍ズァークはずっと復活したいのが最優先で、復活したら何をしたいかがよく見えなくて、というか過去もどういう意図で世界壊したのか不明で、覇王龍の破壊活動と、一つになる前の人間ズァーク&四ドラゴンの破壊活動が同じ動機・目的かもよくわからなくて、本当わからないことだらけ。

遊矢が最後まで覇王龍ズァークに同調しないまま統合を果たすなら、一つになりきれない心の異物として、ズァークの最も近くに存在する他者の形を成すんだろうか。ユーリは自他の境界を捨てるなら自分がユーリでなくなることを理解してないんだろうな、一つだから同じと思ってるかもしれない。

遊矢がユートたちのように目光らせてドラゴンに引きずられるってだけじゃなく、遊矢自身とユートと別にもう一つ、逆鱗というかズァークの魂らしきものを内側に持ってるのが、覇王龍復活というかたぶんその後にどういう意味を持ってくるんだろう。ズァークの記憶も入ってそうだったので気になる。

ユーリは精神が他人を受容できる段階まで育ってなくて明日香の時やカード化のように他人を拒絶する、遊矢ズは他人じゃなくて「自分の一部」だから欲しい、親が自分の一部になってる子供のままだけど、今まで愛着対象の親がいなくで孤独で行き場のなかった愛着を遊矢ズにぶつけてる感じ。

遊矢は子供の時に遊勝が突然いなくなり、その上っ面を真似ることで欠けた父親を自分の内部に取り込んで精神の安定を図っていた節、ジャックに負けた時に自分と父親を同一視した発言とか歪んでた。今は父親の影から一歩踏み出して、相手に体当たり!な自分自身のデュエルを作り始めたところ。

ユーリにとって遊矢ズ=自分だから違う考えを持ってるなんて思いもしない、ユーゴ、ユート、遊矢も自分の一部だから本心は同じに違いないと信じてる。ユーリの中に他人は存在しない。愛情と信頼の中で育ち、他人に囲まれ、父親との分離も始めた遊矢とは、同質だけど正反対。

今のユーリにとって遊矢ズ=自分かつ覇王龍=自分で、他人とは夢にも思ってないみたいだけど、一つになったら人格ステージ握るのは復活した覇王龍ズァークになるだろう、もし遊矢ズの自我が内側に残ってたら、果たしてユーリはそれを祝福と思うだろうか裏切りと思うだろうか。


2016/12/12

ツリー2つめの続き、覇王龍ズァーク復活がモンスター召喚よりキャラクターとしての登場が先行するなら、覇王龍ズァーク(人型)と覇王龍ズァーク(カード)のセットで出現なんだろうか。やっぱり人間ズァークが覇王龍カード持って、とはならないだろうなあ。


2016/12/13

遊戯王ARC-V。私的「遊矢ズの境遇はズァークの願望」仮説。
遊矢→普通の家庭で両親に愛される。
ユート→注目を集めない存在→目立つ隼の影に隠れた?
ユーゴ→頂を目指して猪突猛進(頂を極めるまでは幸福だった?)→ジャックに調律を与えて目標に?
ユーリ→学校生活、友人との寮生活。

願望そのものはズァークの願望だけど、ズァーク本人が意識的に遊矢の置き場所を選定したよりは、レイ&花鳥風月によって無意識の願望をすくい上げられて配置されたってのが私好みかな!

覇王龍ズァークの力の根源は精神のエネルギーで『力への意志』で、花鳥風月の自然エネルギーは生命も無生物もだから森羅万象があるがままに存在する力だと思ってる。なのでそこに意思が入り込むなら世界をちょろっと書き換えて遊矢ズ柚子ズをねじ込むなんてワケないと思ってる。


2016/12/14

ユーリの精神は自我の拡大と拡散って感じかな~と思ったメモ。外見だけなら思春期の年頃だけど、自意識過剰どころか正反対で、そもそも自意識がろくに育ってなさそう。自分と他人の境界線が曖昧だから貪るように別個であるはずの他人を自分の内側に取り込めるんじゃなかろうかとか。


2016/12/15

ARC-V。走り書き。arcは弧形、rayは光線、ペンデュラム=振り子は摩擦や空気がなければ永久に動き続ける、振り子が動き続ける限りその輝く先端は光で弧の形を描き続ける、振り子が完全に止まれば光も弧も消えてしまう。振り子は左右の頂点で一瞬停止する、ので両端=AとZだったりして?


2016/12/18(放送前)

これ遊矢vsユーリがきっちり決着するなら、やっぱり覇王龍ズァークのお披露目召喚はお預けで、覇王龍ズァーク(デュエリスト型)が覇王龍ズァーク(カード型)持って復活する形で、遊矢が逆転して勝つけど今週のラストくらいで喜び一転して復活って感じになっちゃいそう?

覇王龍ズァーク復活にあたって「遊矢個人の意志は決して折れなかった呑まれなかった」不純物で在り続けること、不純物のまま覇王龍に組み込まれることくらいしか、完全な一つを崩しうる蟻の一穴あるいは一筋の光明に至る道が残されてないような…


2016/12/18(放送後)

遊戯王ARC-V。ペンデュラムが脱出したぞー!! ちゃんと拾ってもらえてたみたいでよかった。しかし覇王龍ズァークのデュエル用分身があんな遊矢の似姿って精神攻撃にもなるけど、意地でも人間ズァークの顔を出してこないのか…!

零児の言葉は途中までは良かったはずなんだが、勝つことだけ考えるってのが、遊矢が父親の模倣から七転八倒しながら産声を上げたばかりの生き方とは違って、ズァークが貫きすぎてしまった生き方だった何という皮肉…零児の言葉としてとはいえそれを受け入れたから遊矢は楽になっちゃったんだな。

精神崖っぷちの遊矢がスマイル・ワールドを父親のアイコンとして縋ってデュエルの最善を無視してでも心理的に手放しがたいのは当然だし、手放したら二回分の喪失トラウマと相まってパニック起こしたって無理ない。ただ遊矢が一番弱ってるときに、零児は誘導先を間違ってしまったんや…

じゃあどうすれば良かったのか?は難しいけど…スマイル・ワールドに仮託していた父親はカードを墓地に送っただけで遊矢の中から喪われたりしない、遊矢の中にある父親の笑顔を信じるべきだったんだろうなあ。でも酷だな、零児は榊親子に憧れてるけどこの信頼を内在化できなくて咄嗟に言えなさそう。

遊矢のファザコンは父親大好きに喪失トラウマだけど、零児のファザコンは父親に捨てられたトラウマでしかも未解決なうえに傷口抉られたばかりなんだよ、たぶん孤独だったっぽいズァークに近いんだと思う、だから零児の中にあった言葉が遊矢をズァークの方へ追い落としてしまった悲劇。

熱血塾見てきた、予告にいた覇王龍の遊矢もどき分身は覇王龍と同じ金目なんだな。今までの赤目と覇王龍の金目の違いとか意味とかそろそろ見えてくるのかな? 人間ズァークも頑なに顔見せしないし目の色不明だし。たぶん言葉では説明してくれないからな、わかってるARC-Vはそういうやっちゃ。

覇王龍ズァークの形として人間ズァークの形は使わないのは意外だったなあ。覇王龍が人間ズァークの形で語るのは駄目なのか。人間ズァークの姿が出てくるとしたら覇王龍ではない本人の本音が語られるときとか? メタ的に混同させないため?

人間ズァークと四ドラゴンが一つになった覇王龍ズァークを、花鳥風月で分割して遊矢ズと四ドラゴンってだけで片付かないのが、ペンデュラム創造とかの遊矢のトランス状態、ミエルが遊矢に見た第三の存在、遊矢ズで遊矢だけ目が光ってドラゴンと同調じゃなく赤目になる、遊矢ズの中での遊矢の特殊性。

覇王龍の意思と、(赤目でもギリ自我を保ってるときは別として)逆鱗でぶっ飛んでるときの遊矢の意思は果たして同一なのか、零王とのデュエルでこぼされたのは誰の言葉か、復活した覇王龍が街を破壊する目的は何か、一つになる前の四ドラゴンの怒りは何に対してか、実体化して街を破壊した目的は何か。

そういえば零王の用意した隔離空間、覇王龍復活であっさり破られてしまったけど、零羅と金レイの交信は途切れたたままなんだろうか。あと復活レイが生命体じゃなくなってる可能性も心の準備しておくべきです…? ところで覇王龍ズァークは素材に人間含んでますが生体反応あります?

覇王龍ズァークの復活プロセスに遊矢ズの肉体は不要な可能性が高いと見てるので、残滓は分身の器に使ったのかな。あと遊矢ズは女の胎を経て生まれてない可能性高いので、遊矢ズの復活は自我と素材と力があれば出来ちゃうだろうな、さて遊矢ズを最初に遊矢ズの形に創った力はどっち由来だろう?

花鳥風月レイが覇王龍ズァークを分割して、遊矢ズという人型の「殻」で分割した力とドラゴンをくるんで封じ、その守りとして柚子ズを配置したのか。引き裂かれた覇王龍ズァークが最期の力でドラゴンを持たせる分身を生み、察知した花鳥風月レイが再統合を防ぐため柚子ズを配置したのか。

ペンデュラムは遊矢が遊勝さんからもらった物だけど、柚子ズのブレスレット同様に「生まれたときから遊矢が持ってた」物の可能性もあるし、P召喚がらみから怒りじゃない方のトランス遊矢と関係ある可能性もあるし、覇王龍復活時に落としたし、素良が拾ったし、どんでん返しの鍵になるのかなあ?

思い返せばvs零王のときから零児が遊矢を信じてズァークを否定する熱烈な主張を繰り返していたのも、遊矢に零児の言葉ならと受け入れてしまう下地作りだったんだろうな…遊矢が父親を三度喪ったようなショックで弱りきった時、思わず縋ってしまうだけの言葉の強さを零児が持ってしまった、

だが悲しいかな、零児は父親に捨てられて会社を引き継いで父親から世界を守らなきゃいけなくて、たったひとりで勝ち続けなければ結果主義でなければ生きていけなかった。かつての人間ズァークと同じように。そして遊矢のシンクロ次元の結果で感動し、今また結果を求めてしまった。

結果のために手段を問わなかった成れの果てが覇王龍ズァークだった。遊矢とユーリのデュエルでも勝敗という結果が復活に関係ないと理解していたのは、ユート融合の経緯を知る視聴者だけだった。あるいは最期に遊矢へ笑顔を残した遊勝だけは、うすうす気づいていたかもしれないけど。

ユートvsユーゴで負けたユートをすぐ傍にいた遊矢が吸収し、ユーゴvsユーリでは負けたユーゴをユーリが吸収した、両方を正確に把握してなきゃ予測は難しい。榊親子に憧れていても異質である零児に、自らの信じる結果主義とは異質な言葉を、自分の内側から咄嗟に取り出すことは難しい。

エンタメデュエルを掲げて「負けて笑えるか?」という課題は初期から言われてたと思うけど、そのためには結果ではない『何か』をデュエルに、過程に求めなきゃいけなくて、「結果が無意味ならば果たして過程にも意味はなくなるのか?」を叩きつけられてる感がしてきたデュエル中断連発。

勝敗の結果とは別の、過程の意味というか価値というか。遊矢きっかけでユーゴ担当にもなってるエドが素良と組んで覇王龍と対峙してるのとか見ると、あ、もしかしてこれから回収する?って気がしてきちゃうんだよな…伏線を敷いてから回収まで年単位で放置したりするARC-Vだし…


2016/12/19

遊戯王ARC-V。覇王龍ズァークは、周囲から寄せられる期待や欲望を際限なく取り込んで盲目的に結果を返す人間ズァークの性質も引き継いでいて、今回それに近づきすぎた遊矢の自我を呑み込んだけど、つまりズァークと同じになると遊矢が遊矢であることが失われてしまう?

遊矢がズァークを拒絶していた間は遊矢とズァークは異質だった、異質で一つの中の異物だったから苦痛があった、零児の言葉を受け入れたと同時に無意識だけど遊矢は異物であることもやめてしまったので苦痛が消えて楽になった、遊矢だけの形が溶け出してズァークと混ざり始めた?

あと今まで遊矢ズが怒りのたび我を忘れて引きずられていた先は、怒りという同種の感情を介して、覇王龍の中のズァーク側ではなく四ドラゴン側に同化していたということになるのか。だから人外の雰囲気で遊矢ズとドラゴンが重なってた? ドラゴンの怒りなら、逆鱗は本当に逆鱗だったんだね…

ドラゴンの怒りの意思に引っ張られたときにユートユーゴユーリの目が全部光るのも、ドラゴンの目と同じ=ドラゴンと同質になるって意味だったのかもなあ…それとは少し異なってた遊矢の逆鱗の放射状の赤目は、第三の存在/ペンデュラムが絡んでそうだけど。

大切な物を持ってる遊矢ズは持ってるが故に危害を加えられたら怒りを感じ、ドラゴン側に同化する。自分では何も持たずに誰かの意思を取り込んだらズァーク側に同化する。覇王龍ズァークと別物で在り続けるには、ドラゴンたちのように怒り狂っても、ズァークのように自己を投げ出しても駄目だった。

ズァーク/ドラゴンとの差異によって遊矢が自我を保てるなら、ギリギリまで追い詰められた遊矢を遊矢たらしめていた最後の砦がおそらく父親だった、愛情とか想い出とか信頼とか信念とか、空っぽの遊矢に最初に与えて遊矢の物にしたのは両親だった、

遊矢は心の中の宝物全部を象徴的なカードであるスマイル・ワールドに仮託することで、それを目で見て手で触れて存在を確認し続けた、喪失経験がある分こだわりも強かった、遊矢だけの宝物にしがみつき続けて遊矢で在り続けてた、

カードを手放した絶望的な喪失感と痛みさえ遊矢だけのものだった。けど零児の言葉を受け入れて喪失感から目を背けて勝つことだけ考えたことが、遊矢とズァークとの差異を埋めて同化へと至らしめたなら、ズァークは底抜けに空っぽだった? 何の執着も持ってないから他者の欲望を際限なく取り込んでた?

人間ズァークと四ドラゴン両方の意思と性質を併せ持つ覇王龍ズァークの、怒りと破壊が四ドラゴン由来なら、昔も今も覇王龍ズァークは実質ドラゴンの意思がメインで行動してる? 四ドラゴンが「すべてを破壊し焼き尽くし消滅させる」ための力を欲し、それをズァークが叶えた結果が覇王龍ズァーク?

これズァークと四ドラゴンの救済は分けて考えなきゃいかん感じだね?
かつての世界で何がドラゴンたちの逆鱗に触れたのか。そしてズァークの心は今どこにある? 四ドラゴンの望みを今も叶え続けて覇王龍にも性質残してるけど、ある意味「どこにもいない」んじゃないか?

四ドラゴン=覇王龍ズァークの破壊目的が「すべてを破壊し焼き尽くし消滅させる」byユトvsユゴ戦での台詞だとすると、遊矢ズが持つ故に怒るようにドラゴンも何かを持つ側だった、それを人間たち?が傷つけてドラゴンの逆鱗に触れたため、すべてを滅ぼそうとしている?

覇王龍ズァークの主体はドラゴン側が握ってる気がする、ズァークの性質で零児たちから遊矢への応援が仇になったことを嘲笑う感情すらズァーク本人に残ってるかどうか…人間と混ざってドラゴンに人間的な感情が発生してて、それがあれな気がする。純粋なデュエルモンスターの魂は人の言葉を喋ってない。

ぶっちゃけ四ドラゴンにはお互いも遊矢ズも「自分=覇王龍の一部」なんだろうなあ。せっかく一つになれたのにバラバラにされて別物って形にされたから、この邪魔な入れ物ぶっ壊してまた一つに戻るぜ!って気がする。ドラゴンたちも一度は個を捨ててるし。生物じゃないモンスターの価値観は謎だし。

ARC-Vのデュエルモンスター、意思疎通にも人間の言葉はいらないかもしれない。歴代のような精霊の世界/社会があるかも謎だし、それこそ付喪神のように「一枚のカードに生じた魂」だったら、所有者の手持ちという閉じた世界しか知らないかもしれない。社会性もないかもしれない。

そしてドラゴンの望みを叶えているだけで今は「どこにもいない」ズァークは、持っていたもの手放して人間であることもやめて思考も意思も捨てて、内側にはもう何もなくなってるんだろうか。この期に及んで顔出さないってことは、どっかで本人が登場すると信じてるけど。


2016/12/20

遊戯王ARC-V。四ドラゴンが「すべてを破壊し焼き尽くし消滅させる」力を欲し、それをズァークが叶えた最果てが覇王龍ズァークならば、四ドラゴンの望みを叶え続けて覇王龍にも性質残してるけど、ズァークの心は今どこにある?ある意味「どこにもいない」んじゃないか?の続き。

覇王龍ズァークという入れ物に収まった怒りもドラゴンの怒りだった。ドラゴンは何度も遊矢ズを入れ物にしてきた。ドラゴン集合→共鳴で影響力を増すことで力尽くの同化侵食もあったし、遊矢ユートユーゴは「持つ者」なので怒りを持つ者であり、怒りという同種の感情を介しての同化も頻繁だった。

ユーリは持つのをやめた者、vs明日香のように持つことを拒むたび手放すたびズァークと同化していく、のでスタヴェ=覇王龍の復活願望も詰め込み放題。ドラゴンに呑まれると目が光る=ドラゴンの眼で同化した証なら、ユーリはズァークの性質が強くなってからあまり目が光ってなかったのかも。

ユートユーゴユーリで目が全部光ってるときはドラゴンの入れ物状態として、放射状赤目の逆鱗遊矢は、最初は遊矢本人の記憶が飛んでたりとドラゴンの入れ物状態に似てるが、その後だんだん遊矢の自意識を保って混ざるようなったのが異質。でももっと異質なのがP召喚創造時とかのトランス遊矢。

遊矢はトランス中の記憶飛んでて、下部呼びとか言い回しも違って別人のよう、でも目は光ってない=中身は怒り狂ったドラゴンではない。ところで目は光ってないけどペンデュラムが光ってるんだが、じゃあここでいいんじゃないかな!って一周回って第一印象に戻ってきちゃったズァークの心の在処。妄想。

トランス遊矢=遊矢+ズァークで、逆鱗遊矢=遊矢+ズァーク+ドラゴンで、各成分の偏りや混ざり具合は時と場合で変わります。っていう。妄想。

ズァークは微睡みながら、気まぐれに遊矢やオッドアイズの声を、自分に寄せられたわけではない願いを拾いながら。逆鱗の侵食度合いも遊矢と分け合ってたから影響が他よりは軽かったんじゃないかな、っていう。妄想。

ズァークは他者の願いを取り込むけど、覇王龍ズァークは他者の願いを切り捨てる。覇王龍は四ドラゴンでもあり、自分の願いを持つ者だから。覇王龍ズァークになった時点で、ズァークの願いを叶える性質は他者から四ドラゴンという内側に向いてしまう。覇王龍ズァークは自己で完結して閉じた存在。

でも、閉じたものは須くぶっ壊されるために存在するんだぜ? っていう。

あー私は結局『天の頂』3つのキャプで垂れ流してたあの妄想からは離れられないのよ! 人は自分の見たいようにしか物事を見れないし解釈できないのよ! 『妖精の子ども』の続きはレイ待ちなので、ARC-V本編リアルタイムなら『ネイディア』の続きかな。


2016/12/21

遊戯王ARC-V。遊矢が四ドラゴンかズァークのどちらかと同質になると「同じ」になるなら、vsユーリ終盤、ドラゴンたちは遊矢の境界線と形が溶けて混ざって「我ら」になるの手ぐすね引いて待ってたのかと思うと、手に入れたあの瞬間の歓喜と零児たちへの嘲りを思うと、一周回ってゾクゾクする。

最初に覇王龍になった時も、望まれるまま頂点を極めたズァークが墜ちた先で四ドラゴンが待ってたのかなとか。人外どころか生き物ですらない、本来カードでしかないドラゴンの価値観に基づく愛情表現とかゾクゾクする。カードの魂が精霊という呼称になるとしても、異界の住人ではない方が滾るわ。

精霊界があると逃げ場になるから、他に何もない方が最果て成れの果て感。そらユートvsユーゴから覚悟してたつもりだけど、まだP召喚関連とかなんやかやありそうだけど、とりあえず覇王龍や破壊衝動の件では真っ黒ほぼ確定した感じで、ドラゴン萌えとしては腹括ってこの黒さにも萌えるしかないぜ!

てか四ドラゴンは怒り!破壊!だし、レイは金レイとか花鳥風月取り込みとか絶対穏やかじゃないし(むしろ穏やかだったら遊矢まであんなことになったのに零王が一人勝ちすぎ)、奇蹟的な希望があるとしたらペンデュラムの秘密くらいしか思いつかないけど、役者はほぼ出揃ったから残ってるの誰よ…?


2016/12/24

遊戯王ARC-V。覇王龍ズァークの怒りは四ドラゴン由来、他者の望み取り込みは人間ズァーク由来、一つになって自己完結の解釈前提ツリー。逆鱗とか積極的に遊矢ズ自我に侵食してくるドラゴンと、ぽっかり開いた穴だったズァークの性質、どちらかに近づくと遊矢ズの自我は覇王龍に同化されるなら、

たぶんドラゴンの侵食に抗いきれず取り込まれた(ドラゴンと同じ目ぴか)のがユーゴとユート、人間ズァーク側と同化していって、そっち経由で最終的に覇王龍の四ドラゴン成分に取り込まれたのが、明日香戦後のユーリと、最後の遊矢だったんではないか。

遊矢は父を奪われた怒りではなく愛情にしがみつき、さらに覇王龍を拒絶する気持ちでもって、二つの覇王龍の性質へ同化するのをギリギリ防ぐ最後の砦にしてたけど、形見を失ったショックで生じた綻びに、零児たちが知らずズァーク側へ押しやってしまった結果、破綻。

覇王龍にある四ドラゴンと人間ズァークどちらとも違う自我を、遊矢は確立しなきゃいけなかったんだろう。遊勝さんのvsユーリの勝利条件もたいがいだったけど、遊矢のも難易度高すぎる鬼畜設定。でも課題として提示されたので、これから三ヶ月かけて何かしらアンサーは出るはず? よね?

四ドラゴンも遊矢ズも持つ者ゆえに怒りが生まれる、手放せばズァークだし、怒るなというのはなんか違う、そこに境界線を引けるとしたら、X次元篇で掲げた「許し」なのかもしれない。四ドラゴン/覇王龍ズァークは怒りで世界を滅ぼすつもりのようで、逆鱗に触れた何かを許すつもりがない。

ユートの怒りの根源はX次元侵略にあったけど、遊矢から分離して自分で考える自我だけでも取り戻せた後、遊矢と一緒に迎えたX次元篇で許しの道を見つけてる。ユーゴの怒りはリン拉致の件で対ユーリで、ちゃんとリンと再会できれば取り返しがつく範囲で収まってて、残るは個人の気持ちの問題か。

思いっきり覇王龍側だったドラゴンに対して思うところはあるのかな…? ユーリ戦で遊矢とユートもドラゴンがフィールドに揃うと大変って認識はあったけど、自分たちの味方ではないとまでは考えてなかった気がする。自分たちと同じようにズァークに引きずられる被害者認識だった?

遊矢ユートユーゴと、その人格を無視したドラゴンとの間に、裏切られたとか持ち込むかなどうかな。ドラゴンの抱える怒りの理由は、遊矢たちが知らなければいけないことかなと思うけど。

人間ズァークの他者の望みを取り込む性質の形成過程は、自ら手放して同化していったユーリに途中まで近いものがあったのかな、ユーリはすぐ近くのズァークに同化したけど、ズァークは観客不特定多数や四ドラゴンに同化した? 同化して何かリターンがあったから際限なく進行した?

遊矢は、観客の目を意識する傾向は強いけど、人間ズァークのように観客(社会)に過度の迎合をしてしまう方ではなかったよな? むしろ相手を降して支配する価値観の社会で、必死で圧力に逆らって、どうしたらいいのか悩みながら七転八倒してた印象が強いシンクロ次元篇。

そういうところがズァークの生き方とは違ったから、形見のスマイル・ワールドを手放したショックで零児の言葉に縋って取り込んでしまう=ズァークと同じになってしまうまで、覇王龍ズァークとはギリギリ異質であることを保っていられたんではないか。

他者の取り込みそのものは普通の機能でアイデンティティ確立の過程でも重要だし、憧れの父親が突然の失踪というショックから心を守るために、遊矢がエンタメデュエルを介して父親を取り込んだのは、特にズァーク由来とも限らないだろう。子供がいつか卒業していくために必要な段階だった。

シンクロ次元では「榊遊勝の息子」は意味を成さないし、さらに父親との過度な同一化による停滞をジャックにも突きつけられて脱却を選び、適切な理想像への再構築が始まった。でもこれは一発完了するんではなくて、時間を掛けて経験を積み重ねて自分を確立させていくもの。まだ未完成。

遊矢はまだ手探りで、いろいろ助けられながらエドやBBでも相手に体当たりで成功を掴んできた。今の遊矢にはエンタメすることに父親との同一化だけでなく自分が芽生えてる、自分がそうした/そうしたかったのは何故か、遊矢の中にある望みの根源が、遊矢の再確立に繋がるんでないか?



ツイッター検索にときどき引っかかってくる遊矢や覇王龍ズァーク復活についての失望的な感想眺めてると、なんだか小説版オーヴァンが成長について語った台詞を思い出すのねん。3巻ラストで三爪痕がずたずたにハセヲなぶってるときの。

②(引用)「みなが成長と聞けば褒めそやす。まるで成長しない者は罪であるかのように。だが、いくら力を尽くそうと、万人に望まれた姿にならなければ非難されて、否定されるだけだ。まわりが望むように……他人に強いられ、求められた成長が、そんなものが尊いだろうか」(続く)

③(中略。続き)「成長とは喪失の回復ではないか……? だから本来、成長とはみじめなものであり、他人に誇るようなものではなく、おおっぴらに讃えられるようなものでもない。まさに余計なお世話だな……成長を見られるのは、ひどく恥ずかしいことのはずだ」(以上)

④引用元『.hack//G.U. Vol.3 ハロルドの元型』p265~266。
「かくあるべき」像は一種の信仰だし、何であれ解釈を語ることは自分を語ることであり、自分の言葉は自分に跳ね返ってくるので、ここからメタ的な話に突っ込むような度胸もエネルギーも私にはないんだけども。

⑤さておき作中に当てるなら、シンクロ次元での遊矢は自分で自己の回復を選び、かつてズァークは傷ついた自己の回復ではなく手放すこと/その穴埋めに迎合を選んだ、みたいな感じになるのかしらん。


2016/12/25

遊戯王ARC-V。あー、これ仲間たちが次々とペンデュラムを持ちながら遊矢たちに想いを訴えかけるターンを回していく展開かな!? ペンデュラムが仕事する前振りかな!? 一話一組で回りきるまで遊矢たちの無反応を覚悟した方がよさそう…覇王龍ズァークも今はCMのお仕事優先だし。

展開は悲劇ですがオッPとダベリオンとクリウィンとスタヴェの四ドラゴンに「四天の龍」って公式にグループ名がつきました歓喜。だが「竜」じゃなく「龍」表記だったな字幕。覇王龍は「龍」だけど覇王烈竜とか「竜」だったのに、使い分けルールが気になる…

覇王龍ズァークがあくまでデュエルで滅ぼそうとする発想なの、どこまでいってもデュエルのために創られたデュエルモンスターの本能なんだろうなあ。本来カードでしかないモンスターが、その魂が、リアルソリッドビジョンのデュエルを介したときだけ世界に触れられる。

覇王龍ズァーク、一人称が「我」だし、考え方とか価値観とか根本的に人間らしくなくてデュエルモンスター側みたいだし、やっぱり覇王龍を動かしてるのは四天龍たちの意思なんじゃないか? なんだか遊矢ズとドラゴンが裏表ひっくり返ったような感じだわ…

レイ&花鳥風月が復活できないのは結局生命エネルギー不足なの? エネルギー放り込むの? 嫌な予感しかしないな、これ零児と零羅が辿り着いたら、零王が後のことは任せたって、目の前であの炉に身投げしちゃう展開になっちゃうんじゃないかな? 零児のメンタルにさらなる追い打ちだな?

覇王龍ズァークが精神構造に人間らしさがなくて人の形をしたデュエルモンスターだし、こうなると花鳥風月と一緒に戻ってくるはずのレイも人の形をした魔法カードになってるとしか思えんわ…! だが零王がレイのために自分の命を差し出したらその結果を見る前に去ることになる、それは悔しい…

というか、これからズァークと戦う仲間たちの手をめぐりめぐって祈りを託されていくであろうペンデュラムと、柚子ズと父親と多くの人の命を吸って復活した花鳥風月カードの両方が、最後に零児&零羅のところで合流する展開とか、ないよね…? レイには零羅って代理人いるとはいえ…

「四天の龍」って「四季の龍」って意味なのか。榊に矢に柊に柚子に星読み時読み相生相克とかの神道や陰陽道ネタの流れからすると、覇王龍をファンロンと見て五行思想の五竜かな。…赤と黒はそのままでいけるけど、青と白はどっちがどっちだ。


2016/12/26



画像の中では細かく説明つけてないけど、実線が物質的な境で、破線が精神的な境。1枚目は内側に境なし。2枚目、遊矢にうっすらくっついてるのはペンデュラムの中の人(仮)、半統合の遊矢とユーリの裏の黄色い影は覇王龍ズァーク。3枚目は2枚目の遊矢ズ>竜から竜>遊矢ズに反転。自己解釈です。



昨日excelでざっくり作った遊矢ズと四ドラゴンと覇王龍ズァークの自己流妄想解釈図解の画像が思いのほか回ったようで、通知とアクティビティの数字にちょっとびっくりしてるんだぜ…

あの図解、遊矢ズと各ドラゴンの魂が一つとか、四天の龍と覇王龍が裏表とか、遊矢にこっそりくっついてるペンデュラムの中の人とか、常日頃から感想や小説で書き散らかしてる妄想群の文脈がナチュラルに前提になってるからね! 公式確定部分少ないからかなり好き勝手やってるし!


2016/12/27

遊戯王ARC-V。四ドラゴンが最初に破壊を始めたときは怒りがあったのに、ユートVSユーゴ戦で目光らせて暴走したときの台詞でも四ドラゴンは怒りで滅ぼす気満々って感じだったのに、覇王龍ズァークには滅ぼすつもりと破壊行動はあっても、あの怒りと破壊衝動の気配が見当たらなくなった。

覇王龍ズァークは人間ズァーク&四ドラゴンから「デュエルして勝つ」「人間を滅ぼす」行動は引き継いだが、その行動に至る動機、目的意識や欲望、感情などは引き継いでおらず、それ故に「勝つために勝つ」「滅ぼすために滅ぼす」という行動だけになっているのではないか。

今の覇王龍ズァークを動かしているのは、その内側にあるはずの人間ズァークの意思とも四ドラゴンの意思とも厳密には異なるのではないか。リアルタイムで意思決定されているのではなく、覇王龍ズァーク誕生時に刷り込まれた目的を自動的に遂行する力、システムに近いのではないか。

復活して動いてる覇王龍ズァークは、人間ズァークと四ドラゴンが混ざって生じた意思というより、バカ強い力のかたまりが入れ物の模擬人格で動いてるオートマトン感。初期は遊矢ズが龍を封じた人間の殻に芽生えた模擬人格?とか思ってたけど、今は覇王龍の方がずっとそれっぽい。

四ドラゴンが何に怒り、なぜ滅ぼそうとしたのか、覇王龍ズァークが自分の感情としてその想いを持っていないとしたら、覇王龍ズァークに働きかけるだけでは四ドラゴンを理解することも鎮めることも出来ないのかもしれない。現状も、正面からでは遊矢ズにも届かないのかもしれない。

そういえば花鳥風月で分裂させられて怒ってたときも、金目だけど一人称がドラゴンの「我ら」だったし声が複数だったし、あれ実は覇王龍ズァークというより、四ドラゴンに戻りかけてる状態で怒ってた? 柚子のブレスレットパワーで遊矢とユートの自我が分離したように。

金レイ=花鳥風月を介して自然エネルギーを取り込んだレイの成れの果て=発生時に設定された「覇王龍ズァークを倒す」使命を自動的に実行する力みたいに予想してたので、第一印象以上に覇王龍ズァークと金レイは同質で真逆の存在に見えてきた。両方とも力への意志を持ってない、力の権化なのかも。

自然エネルギーは花鳥風月で生命もそれ以外も含むので「森羅万象が存在する力」と解釈して、覇王龍ズァークは精神エネルギーかなと思ってたのよね。デュエルモンスターはカードと魂しかないし。四天の龍の呼称は覇王龍以前からあったのかな。四天=四季ってめっちゃ自然の営みだよな…



ついったさかのぼってたら相生&相克の魔術師が話題になってたみたいなので、せっかくだから思いっきりタイミング逃して便乗してみる。

遊戯王ARC-V。相生相克の初登場時もちらっと言われてた記憶があるけど、相生とルーンアイズ、相克とビーストアイズがちょっと似てるかも?ってのが最近また気になってます。ルーン&相生のすっぽりフードや輪の装飾、ビースト&相克の青っぽいもさもさとかもなんですが、特に眼が。

ルーンアイズは右に眼帯/左眼は緑、相生も右に眼帯/左目が緑で、両方お揃い。ビーストアイズは右眼が金/左眼は緑のまま、相克は両目赤で、こっちは逆に両方とも色が合わなくなってる。しかもルーンはアニメとOCGでは左眼の色が違うらしく?

覇王龍ズァークで金目も出てきたことだし、オッPのルーン&ビーストで覆われたり赤から金に色が変わったり変化する右眼と、緑から変化しない左眼とか、魔術師との関係性とか、もしかして何か暗示してないかな?と頭の片隅に置いておきたい感じ。

オッドアイズ(右:赤、左:緑)
ルーンアイズ(右:眼帯、左:緑※OCG赤)
ビーストアイズ(右:金、左:緑)


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