遊戯王ARC-Vアニメ感想ログ+ ペンデュラムリレー篇(2017年1月)
VS覇王龍ズァークのペンデュラムリレー、1月分まとめ。
ああ、ズァークのかぶる覇王の仮面にはまんまと騙されたぜ…この役者め!
31日分はツイッター用に成形するのちょっと面倒くさくなったので直接ここの最後に付け加えとく。
2017/1/8
遊戯王ARC-V。零児と零羅が零王のもとへ辿り着かないとレイ復活が進展しそうにないがこの分だと統合が進んで落ち着くまで無理? 零王は不足分補うため身投げして息子に後始末丸投げと踏んでるが、零児がリレーアンカーするなら間に合わないかな。あれ、もう一組リレー参加あるんだっけ?
今までのARC-Vのやり方から次もリレーの最中に目に見えてわかりやすく遊矢が呼びかけに反応する展開はなさそうな気がするんだよな…隠しステで蓄積されるだけで。花鳥風月やペンデュラムが小さな突破口を開いた時、その穴を押し広げて連れ戻す力として一気に爆発すればいいとは思ってるが!
覇王眷龍ダベリオン、なんか名前すっきりしたなぁとかちょっと思いつつ、ふとズァークの相棒がオッ素だとわかったときに、他のドラゴンも最初は召喚方法の名称が入ってなかったけどズァークのもとで変化して各召喚付きの名前になったとかないかな、とちらっと考えたことを思い出したぜ。
2017/1/10
遊戯王ARC-V。四天龍と眷龍と召喚法の妄想話の続き。もともと四天の龍たちが召喚法の象徴という割には、カード枠の色とドラゴンのイメージカラーは合わせてるけど、固有名はいまいち召喚法よりキャラの造形ありき(Xの黒はともかく反逆?とか、融合なんて飢餓に毒だぜ!)な印象だったので、
P召喚によってオッ素がオッPに変化したように、ダベリオンクリウィンスタヴェも最初から各召喚法の権化として誕生したのではなく、召喚法の名称はかつて、何かのきっかけで後天的に獲得したのかも?というのは、特にスタヴェの名前が判明したときには妄想せずにいられなかった。
最近とんと聞かなくなった気がするけど一年目によく言われてたあの召喚エネルギー、あれに四天龍が最適化されたことで召喚法を名前に冠するようになり、各召喚法ごとのエネルギーの器となり、それを持ち寄った覇王龍ズァークは故にすべてを持ち合わせていて、
覇王龍ズァークとして一つになってる今は、そのエネルギーの器の本体も覇王龍に等しくなってるので、その本体に紐付けされてる末端の眷龍はある意味で元型に近い形を模しているので召喚名がなくなってるけど、四天龍とはカードはもちろん存在もイコールではないのだ~とか。
いろいろ捏ねくり回したけど要は、アニメの覇王龍ズァークのカードがとてもカラフルだったので、四天龍が各召喚法のエネルギーを覇王龍に持ち寄ってて、一つずつ離れていくたびにカードからも色が抜けていってスタヴェが最後に残ったらOCGと同じにならね?っていう妄想が本命です。
あと分裂次元が召喚法ごとに分かれてるのも、召喚エネルギーが関係してたりするかな?とか。そもそも召喚エネルギー、結局本来は一つの次元だったのに、分裂後は、その人の属する次元の召喚法か否かで召喚エネルギーの高低が発生するってのもなんだか不思議な話で。
2017/1/15
遊戯王ARC-V。覇王龍ズァークがエンタメと口にした途端の食いつき凄いけど、一緒になって食いつきたいけど、実際どうなんだろうな!? 遊矢ズの記憶は持ってなくても、ズァークと四天龍のは、連続性はともかく持ってそうだし。
次の眷龍はオッPか、スタヴェはvs零児かな。沢渡は沢渡なので負けた後までエンタメやりきると思うけど、やっぱりこの段階で遊矢は表出できないと身構えておく。むしろあの手この手やりくりした渾身の一撃を覇王龍ズァークが楽しむ展開?
赤馬家サイドはレイ抜きで花鳥風月カードだけ復活したみたいだな~望みどおりいかないのは案の定だけど、零王が即座に再分裂からやり直し?とか予想外すぎます。さすがに止めるだろうし、花鳥風月を取り上げて金レイは零羅を代理人に零児と組んでリレーアンカー入るんかな?
あと統合次元でカード復活が適当な誤魔化しじゃなかった可能性もびっくりだ! クロウ、既に統合完了してる中心核みたいなところにまで飛んだ? 柚子ズは? それに零児零羅がすれ違った幽霊みたいな人々も、統合による次元の境目に巻き込まれたより、くべられた人々の可能性が高くなったかな?
ランサーズ側は全員デュエルの勝利を勝利条件にせず遊矢を見つけることを目的に据えていて、覇王龍ズァーク側はそんな事情お構いなしにデュエルをやりたくて/勝ちたくてやってる、双方のデュエルの目的がまったく噛み合ってないのが大前提、
覇王龍ズァークにしてみれば、エドと素良は想い出再現系=デュエルとしてはなってないからちょっと退屈だった、隼とカイト、ジャックと権ちゃんは眷龍攻略のために工夫を凝らしたデュエルを披露してくるから、だんだん楽しくなってきたのが今なのかなって思うけど、
ここまでの流れで覇王龍ズァークに「さて次の奴らは何をやってくる?」って期待を植え付けられたなら、そういえば初期の沢渡さんって今度はどんなデッキで対抗してくる?って意味で視聴者側にとってもワクワクさんだったので、次回の沢渡さんのやらかし期待したくなる。
遊矢を見つけるアプローチの仕方として、みんな見当違いだったけど一周回って結果オーライになるかもしれないって、メタ的に思わせてくれる何かを沢渡さんを通して見つけられるかもしれないとか。最後に拾うのはたぶん零児でアンカーだろうけど。
そもそも覇王龍ズァークは今のランサーズが全員「自分を斃すため/勝つためにデュエル挑んできてるわけじゃない」を理解してないだろうし。沢渡さんなら遊矢個人ユーゴ個人の記憶を思い出せ!より、エンタメデュエルを忘れたなら今度は俺が教えてやる!なノリで来るのかもなあとか思ってみたり。
そうして「あれ、今の我ってもしかして未知の体験してる?」と戸惑い始めた覇王龍ズァークに、こっちの状況もチェックしていたレイが零羅に乗っかって零児と花鳥風月引っさげて「その気持ちが何かわからない?なら教えてあげるわ!」と昔話まじえて人間ズァークの人となりも語ってくれたら私が楽しい。
ああでも結局このペンデュラムをリレーしながらのデュエル、どの時点でデュエルがいったん切れるんだろう? 遊矢を見つけるために始まったデュエルだけど、仲間を一巡りした後もデュエル切らずに遊矢ズの清算にまでなだれ込むのかな? 覇王龍側はライフもりもり増やしてるしな…
エンタメデュエル、破壊から始まった覇王龍ズァークにとっては初体験だけど、人間ズァークにとっては勝ちに囚われて流血に酔いすぎて忘れてしまっていたけど、昔は楽しくデュエルしてた頃もあったねって思い出してズレてしまうのもいいな。
零児と零羅がペンデュラムリレー受け取って花鳥風月持って覇王龍ズァークとのデュエルに臨むとして、一連のデュエルをこの対戦で切っても切らなくても「試合に負けて勝負に勝つ」決着になるかもなあ。でもそれで覇王龍ズァークがどういう状態になるのか???でやっぱりわからんなあ。
現状の描写からだと四天龍の怒りに焦点当てようにも覇王龍のままでは当事者不在っぽいんだけど、語るために統合解除したとしても遊矢ズとズァークと四天龍をどう分配してデュエルの構図が作られるのやら??? とはいえレイあたりが代弁して済む話なのかどうか。
2017/1/16
遊戯王ARC-V。覇王龍ズァークのエンタメ、最後ジャックがあわや大惨事だったけど、積極的に殺そうとする明確な殺意はないけど結果的に事故で大怪我しても死んでもおかしくないし構わないギリギリの演出と緊迫感が、覇王龍ズァークの知る「エンタメデュエル」なのかも。
血に酔った観客に煽られるままエスカレートしていった分裂前の次元では、ズァークだけじゃなく誰にとってもそれが当たり前で、そういう楽しみばかりが求められていて、そのデュエル観がそのまま覇王龍ズァークにも引き継がれているのかしら。
実体化して怒りで暴れた四天龍は、あれデュエル中じゃないし、危害を加える意図があったかもしれないけど。ただ四天龍の「すべてを破壊し焼き尽くし消滅させる」破壊衝動、カードに魂だけの存在だから「生き物を殺す」認識が弱い可能性もある?
んで、かつての流血前提の激しいバトルとも違うエンタメデュエル、覇王龍ズァークには未知の価値観で成り立つ(が遊矢ズは大なり小なり知ってたり体験してたりする)未知のエンタメデュエルが存在することを、沢渡さんが披露して教えちゃうのかもしれない?
意図せず覇王龍ズァークを楽しませるデュエルをやる展開になってる感じだけど、沢渡さんとクロウが遊矢きっかけに得たエンタメを覇王龍ズァークにやり返すとしたら、その次を引き取ってペンデュラムリレーのアンカーになりそうな零児の役割って何だろうな。
それとも主体はひとまず金レイ(と零羅?)になっちゃうんだろうか。ここまで巡ってきたペンデュラムリレー、ちゃんとゴールの遊矢に届けられるんだろうか。レイが花鳥風月で突破口開けるのか、零児がしっかりゴール見つけて走れるのか、ARC-Vだと期待不安の未来すぎるわ…
しっかし公式サイトの予告、零王が花鳥風月持って覇王龍ズァークの前に来てそうで、娘のため炉に身投げルートは消えても危なっかしくて本当に難儀な親父だな! 赤馬三姉弟に花鳥風月とペンデュラム揃えてリレー回すため覇王龍前で集合なんだろうけど、これ零児は父親殺しの通過儀礼できるんかな…?
遊戯王ARC-V。言葉遊び。デュエルで妙手を楽しむようになった覇王龍ズァークが、新たな価値観、勝つためではないエンタメデュエルに触れて、もし一時でもそれに呑まれたら、もし一時でも勝つためのデュエルを忘れたら、その瞬間そこにいるのは果たして『誰』なのだろうか?
勝つことだけを考えそれ以外を締め出した遊矢はズァークとなって覇王龍ズァークへ統合した。遊矢が遊矢でなくなったこの時の、逆の現象は起こりうるだろうか? 最初は記憶も飛んでたけど、遊矢と逆鱗は別人格と言うにはどんどん境目がわからなくなってグラデーションのように混ざっていった。
覇王龍ズァークにはデュエルして勝ちたい(勝って当たり前)のと世界を滅ぼしたい意思はあっても、その使命が刷り込みで、動機である四天龍の怒りも破壊衝動も持っていない気配があるのは、付け入る隙になるのかもしれない? 意思とは、意志とはどこから生まれるのか。
それはそれとして、覇王龍ズァークは遊矢ズと四天龍から復活したけど分裂前と何一つ変わらない元通りに戻ったわけでもないように、柚子ズが花鳥風月カードになってしまったとして、それはかつてレイが使ったのとまったく同じ物なのか?とはちょっと疑ってみたい。既に人外の金レイが漂ってるし。
2017/1/20
遊戯王ARC-V。そもそも最初からずっと覇王龍ズァークは覇王龍ズァークなりの言動をしているだけで、何か一つでも遊矢らしい言動があったか?レベルじゃなかろうか。みんな遊矢がいると信じてるだけで。ただ人が信じることに必要なのは「信じる理由」より「信じたい理由」なのだ。良くも悪くも。
GX三期後半もそういう面があったと思ってる。信じたい理由があるから信じる。良くも悪くも。三期エピローグの「境界線上のPrayer」も四期の亮の「そして誰もいなくなった」もそういう感想を込めて書いた。そして私は留学生だとジムが一番好きだ。
覇王龍ズァークの中の遊矢を信じられる(視聴者目線でも)客観的証拠がないに等しいのに仲間たちが信じ続ける理由は「信じたいから」だ。信じたい理由は、動機は、遊矢たちへの純粋な好意だけだ。そこに理屈なんかいらない。好きだから信じたい。信じたいから信じる。それだけ。だから弱くて強い。
使命はあっても動機があるか怪しい覇王龍ズァークが、みんなが戦い続ける/信じ続ける意味に気づいたとしたら、果たして理解できるだろうか。公式予告、遊矢への想いに覇王龍ズァークが一瞬の動揺を見せるってことでそんなことを思った。
2017/1/22
遊戯王ARC-V。綺麗な笑顔してた人間ズァークの素顔が思っていた以上に殺伐とする前の遊矢に似ていて可愛かったぞ…! あと金目っぽかったな、とりあえず赤ではなかったな、初統合後の赤目とか逆鱗で赤く光る目とかは何になるんだろう。
BFのしぶとさというかしつこさというか…! あとクロウも沢渡さんもエンタメ云々より煽りの方がズァークに刺さってたね! 零王を追いかけて零児も間に合ったけど、ペンデュラムは沢渡さん持ったままだよな、どうするのかな。そして金レイの依代になりそうな零羅は零児と組む? また別口?
次回P召喚の誕生について語られるようなので、ついにトランス遊矢の正体もわかる? ユート統合で逆鱗に変質したのかどうかも。それに今回の心の弱さの指摘とかブレた一人称とか「覇王龍ズァークとはそもそも何なのか?」も、今までの描写にはブラフだったところが多分にありそうだな…
ズァークと零王の会話をそのまま受け取ると、カードの魂たちは基本的にリアルソリッドビジョンで質量を得たことで存在と自己を確立させた? やっぱり歴代の精霊よりもかなりカードに生じた付喪神に近そう。精霊界とかあるわけでなく、よそからカードに宿ったわけでなく、人間の傍らで生まれた存在。
零王はカードの魂の成り立ち語りと花鳥風月破壊のためだけに乱入即退場の瞬殺芸? そろそろ零児も理解するかな、この親父も弱い一人の人間でしかないと。自分の中にある親父の絶対性殺し。あと次元分裂の件はカードの魂と違ってズァークが話に乗ってこなかったので零王の発言を鵜呑みに出来ない。
ここに来て零児の絶対的支配的父親概念を相対化する父親殺しの通過儀礼と、ズァークの負けを怖れすぎる弱さが、人の弱さ/不完全性を受容して許すことから重なりそうなのはワクワクする。直接的に言及されなくても勝手にこじつけて楽しむけどな! ズァクレイで今書きかけの没も決まったしな!
遊矢のファザコンはまだ健全(離別でいったん時間が止まったので執着もまっとうな範囲という解釈)で、零児のファザコンは本人の気質も相まってこれ危なっかしいわー遊勝も父性代理しそこねたし!という印象だったので、この流れは楽しみしかない。
そういえばリレー敗者の墓地が維持され続けてたの、あれ一つの共同墓地になってるのかな、参加者の数だけ墓地があるのかな。バトルロイヤル式っぽいから後者だと思うけど。花鳥風月は零羅&金レイが回収して何か仕事してくれないとすぐ忘れられそう柚子ズ復活にもこのままじゃ弾みがつかない。
あー。あー。昨日の放送でよし没だ!と思ったズァレイの下書きパーツが見つからないと思ったら、形変えてもう『ネイディア』に使ってたわ。「忘れてない。もう忘れない。君が俺を弱いと言ったのも、強がらなくていいと言ったのも、覚えてる。」って、すまん私が忘れてた。あー。これどうしよう…
いやだってズァークの弱さを面と向かって指摘して大々的に取り上げられるとは『妖精の子ども』や『ネイディア』書いてた頃は思ってもいなくてさ? 弱かったから墜ちたとか覇王の仮面とか、さらっと語られる可能性を考えたくらいで…私も覇王龍の仮面にまんまと騙されてたよ役者だなあ!
2017/1/24
遊戯王ARC-V。まず私がよくファザコン問題でくくってる一つは、子供の中にある絶対的なもの完全なもの神様的なもの代表である親や親代わりへの幻想であり、ファザコン連呼してるのは、その幻想を殺して自立する父殺し/神殺しの通過儀礼の様々なシチュが大好物だからである。という前置き。
遊矢のファザコンはまだ純粋に父さん大好き!で父親に対して特に屈折もしてないので、父親喪失の外傷体験による過度なエンタメ依存からの自立や、周囲の手のひら返し冷遇から培われていた人間不信の解消の方が、それぞれ二年目と一年目の裏課題してたような感じ。
てか、あのエンタメ依存はToD2序盤のカイルにあった極端な英雄願望と同質っぽいんでな。喪失した父親の穴埋め同一化。でもそれを自分の意志で望んで、自分のものにしたくて、自分の旅が始まった。これはこれで一つの解決の道なのだ。遊矢は父さん大好きのままでいいんだ…
なんで「絶対的/完全なものが存在する幻想」が大問題になってるのは遊矢ではなく、前から父殺し出来ないと先に進めなさそうなツラしてる零児と、今回指摘された心の弱さからたぶん自分自身でも神殺しできなきゃ救われなさそうなズァークの方だと思うんだな。
零児は、父親喪失の外傷体験が父親から一方的に捨てられたことで始まってて、ファザコンも遊矢と違ってガチのファーザーコンプレックス問題。しかも父親からの侵略に抗わなければならないって使命も背負い込んでしまった。零王の真意はともかく、零児の主観ではそれが真実だった。
遊勝さんに頼って受け入れられたとき、かなり気持ち救われたんじゃないかなあ。遊勝さん未帰還にならなきゃこの人を父親代理に少しずつコンプレックス解消も望めたかもしれなかったが、結局、零児は絶対性の幻想を持つ子供の部分を抱えたまま、自力で父親と戦うしかなかった。
零児のそんな静かな絶望に上手いこと偶然はまり込んでしまったのが、P召喚を持って現れた、あの遊勝さんの息子である遊矢だったんだろうなあ。そりゃ執着したくもなるだろうなあ。やり方はいろいろよろしくなかったと思うけど、ああいうやり方しか出来なくなってたのが悲惨でもある。
改めて父親にめためたにへこまされたけど、その後ずっと絶対的支配的だった零王の愚かさ弱さを目の当たりにして、父親も弱くて不完全な人間だったと悟り、そんなものでしかないんだと許せたら、零児もやっと自分を縛っていた幻想から解放されるんじゃないだろうか。
ズァークは、負けることが怖くなって、負けたら取り返しがつかないと思い込んで、自分の中に弱さがあることを許せず、弱さを克服するために絶対的で完全な強さという幻想を追い求め、その果てに覇王龍に至ったのかもしれない。でもその弱さを許せないことこそがズァークの弱さだった。
でもその弱さはズァークだけのものでもなく、そう思い込んでしまうだけの外圧(他人の破滅を見るとか)もあったはずで、社会が形成したものでもあるんじゃないか。不快なもの退屈なものを排除し、自分に快楽を提供するもの以外を許さない観客の狭量が、大衆の空気が、形のない怪物だった?
X次元で許しが取り上げられたけどあれは侵略や被害を許すだけでなく、正すべきは正した後、失敗を許し、間違いを許し、人の不完全性を許し、人の弱さを許し、自分の理想/主観/思いどおりばかりじゃない世界を許す心の在り方を、最後に問うための前段階だったのかもしれない?
しかも個人心理だけでなく社会心理も? 覇王龍ズァークとズァークが割と直結?な可能性も出てきたけど、すべてを破壊したい四天龍の怒りも大衆への復讐なんだろうか。社会が人の弱さを許し、ズァークが自分の弱さを許し、四天龍が大衆を許して、やっとこの物語は救われる?
四天龍は後天的に各召喚法の名前持ちに進化した派だけど、来週のP召喚誕生秘話でオッ素がオッPになった意味も語られるだろうかー? 四天龍にとっての覇王龍とか、四天龍とは何なのかにも繋がってくるかなー?
てか、かつての笑顔が人畜無害そうで、負けを怖れる今のズァークが、地味な子がある日突然するするっと上手くいきすぎて後戻りできなくなって一度でも躓いたら捨てられて破滅するんじゃないかと思い込んで思い詰めるあまり壊れた、シンデレラの成れの果てに思えてくるんだわな…
あ、今思い出したけど明日香さんからユーリへ手を差し伸べようとしたのもあったな? 手を差し出す側が「差し出す自分と相手を受け入れること」/差し伸べられる側が「相手に受け入れられることと受け入れる自分」を許しあってないと、お互いの手は取り合えないんだけども。
2017/1/25
遊戯王ARC-V。遊矢の零児観、年上だし社長だしあの言動だし実際の年齢差以上に「大人」分類してたんかも。零児の背伸び強がりを見抜けるはずもなし。でもタッグ組んだときに遊矢を庇う熱烈さ真摯さに、遊矢たちも初めて零児の素顔が見えた気がしたのかもな~と思う。「頼む」言うんだし。
2017/1/29
遊戯王ARC-V。最後のあの瞬間、レイが零羅から離れて、肉体を離れたズァークが零羅に入り込んだ、でいいの? 赤ちゃんは誰だ!? レイはズァークと心中封印するつもりだったけど、零羅に逃げ込まれてかわされた? だから予告に柚子が見当たらないの?
零羅に逃げ込んだズァークはちゃっかり再構築後の分裂次元に転生してそうだけど、零羅という依代を離れてズァークという心中相手にも逃げられたレイどうなっちゃうの…? だって肉体も依代もないと、テレパシー飛ばす以外に自力では何も出来ないよね? 不完全復活後も装置にうずくまってたもんね?
ああでもこれ、ズァークが再転生してるなら、ついに遊矢がズァークと向かい合う可能性があるのかな。結局今回はズァーク否定からの次元分裂再びだったので、このまま終わるわけにはいかん。とりあえずオッPや星時のカードが遊矢のもとにまだあるのかどうか…???
前回の次元分裂が誰の仕業なのか?がいまいちはっきりしないというか、花鳥風月じゃなくズァークがやったって推測が正解でいいんだろうか? それが正解だった前提で、今回の分裂も同じだとしたら、覇王龍ズァークは自分の敗北を二度も「なかったこと」にしてしまったことになるのだが…
ああ、もしかして、遊矢もみんなもズァークを否定してしまった、ズァークも自分の敗北と向かい合わずに逃げてしまった、あの場にいた誰もが、そこにある弱さを許せなかった。許さなかった。だからズァークも敗北も「なかったこと」になってしまった?
次元とズァークとレイの分裂の関連がはっきりわからなくてホント困るんだが。ズァークがもし自分が敗北するたび世界のリセットボタン押してるなら、次は本来の姿で遊矢とデュエルして、エンタメデュエルを体験して、敗北を許し許されることを知って、ようやく救済されることになるのかな?
レイ&柚子ズの存在はすっかり対覇王龍ズァークの使命に縛られてしまってるようだったので、ズァークが許し許されを知ったら、最初にそれを伝えるべき相手はずっと運命の道連れだったレイであればいい願望。そうしてようやく彼女たちも解放されて普通の少女として生きられる世界になるのかな。
破れてたスマイルワールド、あれ遊矢が捨ててしまったスマイルワールドじゃなくて、遊勝さんが持ってた(エドが破っちゃった)スマイルワールドではなかろうか。つまり遊矢自身の物ではなく故に遊矢流エンタメではなく、ただ遊矢は失った父親を取り戻して力を貸してもらった、みたいな感じ?
遊矢のスマイル・ワールドは本来は父親だけでなく、VSジャックで萌芽した遊矢流エンタメとかも内包してるはずだけど、遊勝さんのスマワで取り戻せたのは、VSユーリでスマワを墓地に送ってパニックになったときに「捨ててしまった失ってしまった」と思い込んだ遊矢の中の父親だけではないか。
自分の中の父親と父親から受け継いだエンタメは取り戻せたけど、あれは遊矢自身のスマワではないので、同時にひっそり手放されていた遊矢自身のスマイル・ワールド=エンタメはまだ葬られたままではないか? だから遊矢は今はズァーク相手にエンタメ出来ない?
2017/1/30
遊戯王ARC-V。覇王眷龍で召喚名が消えてた時も書いたけど、オッ素がオッPに進化してPの名を獲得したように、四天龍はズァークのデュエルに適応するため進化を繰り返して後天的に召喚法の名と今の在り方を獲得した、最初は(目立たなかったズァーク同様に)凡庸なカードだった仮説前提、
花鳥風月の自然な姿に戻す効果=四天龍のバニラ化とは、四天龍カードが経験によって後天的に獲得した進化を初期化することであり、それによって四天龍ひいては覇王龍ズァークを無力化するに至った、覇王龍へのリセットボタンとも読めるのではないかという妄想。
花鳥風月が融合・S・Xモンスターへの進化を初期化して「なかったことにする」、スマイル・ユニバースが遊矢の始まりのPを初期化して「なかったことにする」、次元再構築・記憶改竄がズァークの敗北を「なかったことにする」で、レイも遊矢もズァークもそれぞれリセットボタンを押した?
遊矢も「(悪魔を)なかったことにしたい」「帰りたい」が過ぎてリセット願望になって、父親のスマワを、自分の旅路全否定のユニバースに作り替えてしまった? だからあれは遊矢の捨てたスマワではなかった? 遊矢のスマワは遊矢のエンタメ信念もろとも、遊矢自身の手で葬られたままか?
再構築後の世界、遊矢のもとにオッPや魔術師はあるのか。P召喚はあるのか。あるなら、遊矢のP召喚でペンデュラムは光るのか揺れるのか。スタンダード次元以外はどうなったか。受付で遊矢がデレデレしてたので名前は売れてそう、P召喚創始者の肩書きはありそうかな?
あと遊矢が父親のスマワを使って自らのリセットボタンを押して、自分が育てたスマワは手放したままなら、エンタメデュエルの革命もリセットされて、ただ遊勝さんの真似っこで上っ面なぞってた昔に戻ってしまってるんだろうか…?
遊矢/ズァーク。P召喚誕生時のトランス=ズァークなのは案の定だが、今さら復讐の道具とかわめかれても、あんなにエンタメってたくせに~とニヤニヤするしかない。P召喚の設計が花鳥風月への対抗策は事実だろうけど、果たしてあの瞬間、復讐がズァークの全てだったのか。
ズァークが分離したようで、ついに遊矢と別個の存在として向かい合うかもしれないけど、別個だと今までのように自分の中にある感情を無制限に押しつけることも出来なくなるわけだ。どんなに偏ろうが、遊矢が完全な良心でズァークが完全な悪意なんて、心が一色に割り切れるはずがない。
ひとつのときはお互いおまえなんか自分じゃないと否定・拒絶しあった遊矢とズァークだけど、お互い他人として向かい合って初めて「確かにもう一人の自分だった」と気づけることがあるかもしれない。ズァークが遊矢のものと決めつけていた笑顔の願いとか、遊矢が逆鱗に委ねていた怒りとか。
それはそれとしてミエルちゃん曰く、逆鱗暴走時の遊矢の中には二つの心と黒い影のような怖ろしい物。二つの心が遊矢とユートなら、影はズァークだとしても、それは一個の心としては見えなかった。遊矢とズァークは一続きであったけど、ズァークがまるまる遊矢の中にいたわけではないのかもしれない。
覇王龍が分かたれたが故にペンデュラムが生まれたというなら、支点は遊矢が持っていたけど、遊矢ユートユーゴユーリの四点の間を、ズァークという振り子がゆらゆらぐるぐる揺れ続けていた? ズァークは遊矢ズの誰とも同じだけど、誰とも同一存在ではないのかもしれない?
ARC-V、他者の働きかけをきっかけでも、自分で自分を革命して、自分を許して他人を許して、自分で自分を救わなきゃ本当に救われない、最後の救済まで他人任せに出来るほど他人は「都合の良い理解者」にはなってくれないので、遊矢もズァークも自力で自分と向き合わなきゃいけないのかな。
いろいろ衝撃的だったけど、今のレイもやっぱり人間やめてるよな…精神体だけで存在し続けてるのもだけど、前回と違う形でズァークを封印する手立てを用意してたんだもんな。逃げられたっぽいけど。ズァークが許して許されて自らを救うまで、レイも決して解放されることはない、二人は運命の道連れ。
私の大好物が男女だろうが男同士だろうが女同士だろうが癒着した関係性なので、ズァレイ/ズァクレイが恋愛じゃないのむしろ美味しくいただけます。境遇のせいで歪んじゃって癒着も歪んじゃうけど、心の革命が起きたことで癒着も健全化する(でも癒着してる)までがワンセットです。萌え。
許せないものを否定するために力づくでリセットしたところで、ゲームの中のように本当に「なかったこと」にはならない。前回も零王の記憶という綻びが生じていたように、ズァークが花鳥風月に対抗するためP召喚を生み出したように、過去に巻き戻されたわけではなく、「なかったこと」のように書き換えられただけの、続きでしかない。
良くも悪くもリセットの裏で積もり積もってきた無数の歪みは、いつか追いついてきて後ろから腕を掴んでくるのではないか。
負けが怖くて仕方ないズァークは、もう二度も負けた。
エンタメと笑顔を掲げる遊矢は、自分の半身であるが故にズァークを埒外にしてしまった。
それに覇王龍ズァークが覇王龍ズァークである限り、レイと柚子ズも帰れない。たとえ再構築世界で人の形を取り戻せていたとしても、覇王龍の対存在として存在も思考もおそらく今までどおり縛られ続けてしまう。
零羅に憑依した後のレイは人の姿で描かれてはいたけど、本質的にはあの表情もない瞳もない金レイのままなんじゃないかしら。
今のレイは機械的に自動的にズァークに対抗するためだけに存在している、アンチ覇王龍システムの化身みたいなものに成り果ててるように思えるよ。視聴者に知らされてるレイらしさって、父の身代わりに自己犠牲を覚悟して花鳥風月強奪していったくらいだけど、その父様すら感情面では完全スルーしてるし。
覇王龍復活してからのこの一ヶ月、年単位で引っ張りまくった謎の種明かし篇であり、ARC-Vの最終問題を提起する準備篇であり、すべての役者が出揃った次からは最後の舞台の幕が上がるのかな?
※下の折りたたみの中身はARC-Vの感想というか、アンチは今さらだけど覇王龍復活してからファンの側にまで邪推上等かつ攻撃的な雰囲気が強くなってきてたときに、最近感想ROMるのちょっと怖いってツイートしたときの。
▼Open/Close
2017/1/21
ARC-V、視聴者をはめるだけならそれこそ二年半かけてまどマギ1~3話やる方が大惨事期待できるので、その時間で王道展開から丁寧にずらしてカタルシス潰して地味に薄ら寒さの残る批判上等な展開を描き続けたのは、快楽消費へのアンチテーゼを真摯に主題とした証左じゃないかと個人的には思う。
しかもARC-Vはその意味では愚直なまでにバカ正直だった、勢いで煙に巻きながら水面下進行とかなかったから覇王龍復活の意味するところもすぐ理解できた。個人的には、この手のテーマは一年物がありがたいんだけどね…三年は犠牲になるものも少なくない。人間関係や時間の進みが異様に遅いとか。
ただここまでテーマにバカ正直だったARC-Vだからこそ、ラストには最初で最後のバカでっかい感動がきっと用意されてるんだと信じてる、あのEDがゴールだと信じたいから信じてる、楽観的な私です。ていうか、なんかいまいち鬱に溺れられないんだよね…
AGEも理解できる奴が頭おかしいと罵るアンチと理解できない奴が頭おかしいと嘲笑う狂信者を遠目にひっそりと自分好みの要素を愛でていたので、最近あの頃にどんどん似てくる空気にツイROM生きづらい。あ、イゼルカント様は動機に同情はしても思想の理解は拒否するしAGE失敗点多いと思ってる。
2017/1/22
ひっそり、昨日の続きを少しだけ。ぶっちゃけ「あれはテーマに真摯なだけだと思う」と書いた理由な。AGE末期に似てきた気がするのも引きこもりが怖がりすぎとも思うけど、言葉って発言者の思惑を超えて走り出すこともあるんでな。客観ではなく書く人と見る人の主観世界でな。
最近の、この展開はスタッフによる視聴者への意趣返しみたいな見方がうっかりまかり通りそうな空気、本気か冗談かわからなくて怖いんだな。インタビューで言及されたとかじゃなければ、さすがに邪推の類いじゃないかなぁと思うんだな。もちろん意趣返しとかでなく、(続く)
(続き)作品テーマの一環、アイロニーや諷刺としてなら楽しみ方の一つだから『勝手に想像しろ。そしてその勝手な想像で、せいぜい自らを傷つけるがいい』by幻水4なんだけど、たまにそこに悪意というか報復的なニュアンスを含んでそうなのもあってROM怖くなるんだな。(続く2)
(続き2)もし本気なら、それ発言者本人の中にある呪詛を無意識にスタッフへ投射してませんか?って怖いんだな。考察の視点とか切り口とか、その人の鏡になるんでな。あと冗談でも繰り返し書いてると、いつの間にか本当のように錯覚することもあって危ないでな。すまんな私は怖がりでな。おわる。
空気って冗談でも繰り返されると出来上がってしまうことがあるでな。賛否両論になるタイプの作品でも、ファンが攻撃的な空気醸成してるか、それとも「大概の問題はコーヒー一杯飲んでいる間に心の中で解決するものだ」みたいな空気かで、放送終了後のジャンル寿命が変わることもあるでな…
▲End
- 2017/01/31