‥>PostScript----GameStory's AnotherStory


§始めに§
 連載を始めてちょうど半年。今までおつきあいくださった皆様方、ありがとうございます。
 『夢の彼方へ』完結。この日を迎えることが出来て、本当によかったです。
 これは、ネット上で出すには多少――というかかなり、長丁場の物語でした。私もこんなに文章を書いたのは初めてのことです。

 この話は、前書きにもあります通り、三つの目的のもとに執筆を開始しました。一番最初、序章の文書ファイルを作成したのは98年3月。そして終章のファイル作成は、99年1月中旬。それから半年以上経ってこれを書いている今は8月中旬。執筆自体も私にとって一番長く続いたもので、かつ草稿の点でいえば、初めて『終わり』を書いた作品でもあります。それまでの私は、手慰み程度に文と言えないレベルの物を書き散らすだけでしたので。うわぁ、初めて尽くしやん、これ(笑)

 さておき、そう、初めてなんです。書き物をする方ならおわかりでしょうが、無理矢理でも一本終わらせたものがなくては、物語を書いたことにはならない、とよく言います。初完結作品という意味でも、私にとってこれは大きな意味を持っています。おそらく今幻水で物を書き散らしていられるのも、これがあったからこそでしょう。

 もしこの物語で何か感じられたことがありましたら、ほんの一言でも、無記名でも構いません。‖F-Mail‖ででも‖BBS‖ででも、御言葉をくださると嬉しいです。本当に。

#テレホタイムの場合など、開いてず〜ぅっと待ちぼうけということもきっと初期であるほど少なくなかったと思われます。ホントにごめんなさい。(開いて待つのもダウンロードをトップページからするのも結局待ち時間は同じなので、出来れば開いてから落としてくださる方がこちらにアクセス数が残ってくれて嬉しいです(^^;)



§自作設定について§
 『夢の彼方へ』の物語、書き始めるきっかけにもなった三つの目的がオリジナル設定の中心にあったと思っています。

#ところで、私が幸せにしたかったの、「リオン」ではなく「エミリオ」なんでしょう。きっと。手に入れた幸せはその代償として、不要になった虚飾を壊す。直後はきっと彼も戸惑うでしょうが、周りには誰かがいるので、それもうまく乗り越えてくれると信じてます。というか、終章にあるその後の話では、乗り越えたあとの彼というイメージがありますが。

 自作設定といえば、まずは各キャラの家族ではないでしょうか。
 スタンの家族については、公式では体験版のインタビューでしかきちんと触れられていないわけですが、疫病による病死だそうです。それだけ。
 私がゲームを通して感じたのは、ひたすら「スタンが薄い」でした。キャラクターの素性を使ってストーリーが展開されたわりに、そのスポットってすべて主人公ではない二人が中心。しかも、その内容が主人公には直接関わってこない。主人公傍観者!そうなると、いまいち存在感が薄くなるというか……あなたはそこにいるだけ。主人公ではありますが、スタンというキャラクターは「主役」とは到底かけ離れたポジションでした。
 その反動で、本作では両親をまず絡ませました。この両親、特に父であるシオンさんがちょっと…暴走しまして「父親殺し」を本当にすることになってしまったのですが。セインガルド王家に傍系とはいえ連なってたりと、大変ぶっ飛んだ設定が出来上がってしまいました。ちゃんと「主役」になれたかどうか、不安もあるですが。

 次は、どれほどの方が驚いてくださったろうか、ディムたちです。もともとは、ディムとミクトランが置鮎さんのWキャストだったことで、親子みたいとか冗談で思ったことが発端でした。同性の親子はWキャスト、比較的多かったりもしますから…。そのほんの冗談がそのまま設定に組み込まれ、一番最初につくったシャルロットの設定との噛み合わせ上、これまたオドロキの三姉弟が出来上がりました。まず最初に、ソーディアンを人間に戻せるだけの状況をつくろうと、つまり開発者それもオリジナルメンバーと関わり深いキャラが適任だと、シャルロット姉様が出来たんです。姉様なのは、シャルティエの気弱っぽい性格の理由付けでした。

 続いて、ソーディアンのこと。これも公式と違い、ソーディアンのオリジナルメンバー=初代マスターではなく、別々の人にしました。本編中で名前が明らかにされているのは、ディム、シャルティ、イクティのマスターとなったカイザイク三兄妹ですが、この子たちの設定製作にはホントに気を使いました。なにせ、別々であるということはオリジナルたちは人を捨てたことになるのですが、マスターはその彼らが自分の命を預けるに足るだけのキャラでなくてはならないのですから(^^; それだけのキャラになったかどうかの評価は読み手に委ねますが、三人の中でリオンだけが謎のままですね。リリーは本編で動いてしゃべってましたし、スタン兄も『彼岸』でだいたいは受け取っていただけたと思います。(ちなみに、名前が同じ=名前をもらうというネタは私がとても好むネタです。現代の二人と旧代の二人は性格全然違いますが、似てるトコもあるかな?)
 名前すら出ていない面々についてですが、ベルセリオスは当然、カーレルとハロルドのコンビです。ハロルは決戦時に死亡し、カールは戦後――戦後については十六章でぼかして出ていますが、セインガルド王家はスタン兄の血筋なので、それ以外になります。あと二人は、決定稿での設定欄空白だったりします。力尽きたので、誰かくださらないかしら…

 とりあえず、こんなトコ。



§キャラクターたちに寄せて§

the Present Day's Characters

--->現代<---
the Old Day's Characters

--->千年前<---
 キャラ名の次にある斜体字はそのキャラのセリフ。コメントの後にあるセリフは、別の誰かから向けられたセリフです。どちらも見覚えのないセリフが大半ではないでしょうか、外伝の没原稿から拾い集めたものが半数あります。残りは、外伝の執筆を試みていなかったため、今回にあわせてつくった即興セリフですが(笑)













夢 の 涯 て に 立 っ た と き 。

瞳 に 映 っ た の は 、 風 の 色 。





―― 何 処 カ ラ キ タ ノ ―― ?


―― 何 処 ヘ ト ユ ク ノ ―― ?





傷 つ い て も 折 れ な い 翼 、 は ば た か せ 。

遙 か 先 に 見 え る 、 夢 の 彼 方 へ と 翔 だ し た 。







* b a c k *